上映時間たったの95分。アメリカで公開の近づいた「ダークタワー」はやっぱり・・・。

追記:2018年1月、見てきました。感想はこちら。虚心坦懐に見れば、傑作ではないけど普通におもしろいアクション映画でしたよ。ただ、キングらしさや原作の大作感を期待するな。

 

スティーブン・キング原作の超大作の映画化、ダーク・タワー。日本での公開は2018年の1月だそうです。アメリカでは公開が迫り、試写も行われ、レビュー記事も散見されるようになりました。

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やはり、予想通り。原作ファンの顰蹙をかうような出来映えらしい。

とあるレビュー記事を読んだところ、けっきょく原作の表面的な要素をとりいれたただのアクション映画になっているらしい。ようするに、いま出ているトレイラーから予想されるものそのままで、それ以上でも以下でもない。レビュー記事でかかれていたことは、

まず、7部作の原作を95分に収めるというのが土台無理だということ。物語の背後にある世界観や、長い長い物語のなかで紡ぎ出される空気感なんかはほぼ感じられない。

キングの別の大作「スタンド」と物語が交差したり、「呪われた町」のキャラハン神父がわりと重要なキャラで登場したり、キング自身が原作者として登場したり、そういう妙な深みみたいなものは相当カットされているのでしょうか。ただ、予告編だと「シャイニング」の舞台となったオーバールックホテルがちらっと出てきたりしているようなので、なんとかそういう雰囲気は出そうとしてはいるのかも。

なお、原作がどんな小説なのかについては、こちらを御覧ください。

当初計画されていたドラマとのマルチ展開やシリーズ化もなくなり、主人公が4人から2人に減らされた上映時間95分のダーク・タワーのみで完結、という時点ですでにたいした期待はしていない。だいたい、95分てなんなんだろう。100分程度の映画が好みではあるものの、原作の長さとネームバリューからしたら2時間超えの大作にするのが妥当だろう。95分て。これも当初シリーズ化するつもりだった計画が頓挫したためだろうか。

(頓挫したという明確なソースはないけど、いろいろな情報を総合するとシリーズ化やドラマ化は無しで確定だと思う)

追記:映画をみたので、感想を書きました。以下でご覧ください。

「ダークタワー」の感想。原作は忘れろ。二丁拳銃アクションが冴える、一風変わったアクションファンタジー。
あれ?意外と面白い… そういうわけでスティーブン・キングの大作を映画化した「ダークタワー」を見てきたので、感想を書きます。 まずはじめに、原作の「ダーク・タワー」は全7部からなるダークファンタジー巨編で、著者はモダンホラーの帝王と呼ばれるスティーブン・キング。そして著者自身が、この作品こそ自分のライ...

いま思えば、最初からドラマ化してほしかった…

おもえば、これなら映画に拘らず、最初からNetflixとかでオリジナルドラマシリーズにしていたほうがよかった。映像化が具体化した段階でゲームオブスローンズとかウォーキング・デッドとかのドラマの隆盛が分かっていれば、同じようなドラマシリーズとして制作される可能性もあったかも知れない。ちょっと残念。まあ、企画当時は今のようなドラマ全盛期が来ることはわからなかったので仕方ありませんね。

追記:すでにテレビでの新展開なんて話もでているようです。

なお映画は駄作というわけではなく、マシュー・マコノヒーとイドリス・エルバという芸達者も出てるし、それなりのアクション映画にはなっているらしい。

まったく、せっかく2018年1月の公開にあわせて角川文庫で全冊刊行されてるというのに、アメリカでの評判が聞えてきたら計画が狂いそう。悪い評判もなんとか梃子にして販促してほしいものだ。

あ、「鍵穴を吹き抜ける風」ももう出版されているんですね。これはダーク・タワー完結後にあとから刊行された物語で、今回の角川文庫版が本邦初訳。映画みるより、こっちをかって読んだ方が面白いかもしれないな。ダークタワー映画館で見るよりもこれ読む方が優先順位高いのは間違いない。

なお、おなじく公開が近づいているITは、面白そうです。→面白かったです。感想はこちら。

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