ミステリ

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小説、本

「ティンカー・ベル殺し」の感想。ピーター・パンの原作読んだ人比較的少ないかも。

小林泰三のおとぎ話ミステリシリーズもいつのまにか第4弾。今回はピーター・パンがテーマです。 例によって、ディズニーとか映画とかのアレンジされたピーター・パンではなくオリジナルの小説が元ネタになっているのでちょっと知らないこともあるかと思います。もちろん、原作の予備知識がなくても楽しめるのは変わりませ...
小説、本

陸秋槎「元年春之祭(がんねんはるのまつり)」の感想。中国、歴史、少女、本格ミステリの傑作。

ふだん、どっちかというとアメリカイギリスの本を多く読んでいると、別の文化の本も無性に読みたくなることがある。文章のリズムが違う気がして、やっぱりどちらも魅力的。 で陸秋槎の「元年春之祭」。作者自ら怪作と呼ぶだけあって、かなり独特な読後感を残すインパクトの強い本でした。おもうに、それまで小説を書いたこ...
小説、本

「因業探偵リターンズ」の感想。

新藤礼都が主人公の短編集、第2集。 短編集で、ネタは相変わらず多岐にわたるのですが、やっぱりこのシリーズの魅力は新藤礼都という主人公の性格にあると思います。ここにきてキャラクターがいよいよ確立されて、読んでいて安定感が感じられます。 自己中心的で上から目線で、他人の不幸を愉しむというかなり不愉快な性...
小説、本

「完全・犯罪」の感想。

小林泰三の短編集です。 タイトルからするとミステリ小説っぽいわけですが、そうではありません。不条理ネタあり、SFありでいろいろですが、意外なことにミステリはありません。あれ、でも裏表紙とかオビとかではミステリ短編集って書いてあるな。じゃあ、これもミステリなんでしょう。でも、いわゆる推理小説ではありま...
小説、本

「密室・殺人」の感想。優れたミステリー。ホラー要素はちょっとありますが、ホラーではありません。

密室・殺人。タイトルからしていかにも本格もののミステリーなんだけど、どうしてこれが角川ホラー文庫で出版されたんだろう。作者が「玩具修理者」の著者だったから、というのが大きな理由だと思う。作中にもホラーっぽい要素が入ってはいる。それはアクセントのようでありながら、物語の根幹(とわたしが思う部分)に密接...
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