小説、本

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スティーブン・キングの小説 ”Later”の感想。

相変わらず精力的に執筆を続けるキング。最近の小説では、ホラーとかファンタジーとは別ジャンルのクライムノベルで、殺し屋が主人公のやつが評判いいらしい。じゃあ読んで見るかとkindleで購入したのが"Later"。 でも読み始めてどうもおかしい。殺し屋とか出てこないし、主人公は少年で一人称だし。変だな...
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ピーター・ストラウブ死去。

ちょっと早くない?まだ79歳なのに…。 しかし、意外と悲しみや喪失感はなかった。 2010年の"dark matter"を最後に長編はもう10年以上書いていないし、その後は"dark matter"に関連した中編一つと、別の中編が一つ出ているだけ。 キングと共同でタリスマンの続編を執筆する計画...
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「我々は、みな孤独である」の感想。輪廻転生ミステリー?ハードボイルド?

貴志祐介の本というと緻密な構成の密室殺人であったり、人格破綻した犯罪者を描いた本であったり、最近はミステリーぽいのが多い。しかしISOLAは幽体離脱をネタにした物語だったし、ダークゾーンは登場人物が将棋の駒になってしまう異次元空間の話だったりと超常現象ネタとかSFぽい話もたくさんある。新世界よりは完...
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小林泰三「未来からの脱出」の感想。

あーあ。もう読めないのかと思うと悲しい。小林泰三の「未来からの脱出」を読みました。 「未来からの脱出」というと、1960年の白黒SF映画が同タイトルでテレビ放送されたことがあった。昔の映画でちゃちい作りなんだけど結構いい雰囲気で、深夜に見ていてかなり面白く感じた記憶がある。 小林泰三氏も当然その...
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皆川博子「少年十字軍」の感想。

11世紀から始まる十字軍。歴史の授業とかで聞いてたときにはふーんって感じでなんの興味もなかったが、今になって多少当時の世界がどんなだったのか興味がでてくると、十字軍という活動がにわかに興味深いものに思えてくる。 神のための崇高な活動だったはずが結局は権力と欲に突き動かされた人間らしい略奪行為に堕し...
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小林泰三、死去

2020年11月23日、小説家の小林泰三が亡くなった。 今年もっとも衝撃をうけた出来事の一つです。まだ58歳、ばんばん新作も発表していた氏がまさか亡くなるとは…。 殊能将之の死も驚きましたが、亡くなったあとで読んだのでそれほどの衝撃は受けませんでした。小林泰三さんの場合、現在進行系で読んでいる作...
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ケン・リュウ短編集「もののあはれ」の感想。

もののあはれ 過ぎ去った日々の追想、遠い未来からの郷愁、失われていくものへの思いに彩られた短編集。単行本では1冊の短編集だったものが「紙の動物園」「もののあはれ」と2冊に分けて文庫化された。 「もののあはれ」には8つの短編が収録されている。どれもSFとして読みやすく、一般にも響く内容になって...
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「ティンカー・ベル殺し」の感想。ピーター・パンの原作読んだ人比較的少ないかも。

小林泰三のおとぎ話ミステリシリーズもいつのまにか第4弾。今回はピーター・パンがテーマです。 例によって、ディズニーとか映画とかのアレンジされたピーター・パンではなくオリジナルの小説が元ネタになっているのでちょっと知らないこともあるかと思います。もちろん、原作の予備知識がなくても楽しめるのは変わりま...
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「友成純一エッセイ叢書」の感想その2。「世界無頼旅」「極私的インドネシア映画」。80年代~90年代の界隈の雰囲気が楽しめるエッセイ集と、魅力的なインドネシア映画の紹介。

スプラッター映画評論家にして猟奇小説家の友成純一先生の軌跡をたどれるエッセイ叢書。 全4冊のうち、今回は「世界無頼旅」と「極私的インドネシア映画」の感想を書いてみます。 「世界無頼旅」 「猟奇作家の誕生」では若かりし頃の友成純一氏の意外な交友関係などが明らかになり、単発の映画評論や小説しか知ら...
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「この世界は誰が創造したのか: シミュレーション仮説入門」の感想。この宇宙はシミュレーション世界である可能性がほぼ確実、というシミュレーション仮説の入門書。

この世界は誰が創造したのか。それは、人類より上位に位置する超越的存在で、私達がすむこの宇宙はかれらの手になるシミュレーションの世界なのでした。 というシミュレーション仮説を解説した本。哲学者のニック・ボストロムが代表的な提唱者で、テスラのイーロン・マスクも支持している。ニック・ボストロムによると、...
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