短編集

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小説、本

ポール・オースター「トゥルー・ストーリーズ」の感想。ジャージー・コジンスキーがでてきてびっくり。

面白くなるように脚色しているから面白いのか、それとも当たり前の出来事でもさも面白い話のように語る口調が面白いのか。 内田百閒の文章は、ただ電車に乗った、というようなことを書いてるだけなのに面白い。これは8割位は文章の力で、些細な出来事、当たり前の行動をことさら針小棒大に書いてみせたり、あるいはいきな...
小説、本

「見晴らしのいい密室」の感想。面白いSF短編集。

小林泰三の短編集です。これも、タイトルをみるとミステリ小説のように見えますが、内容はほぼSF短編集です。「海を見る人」がハードSFだったのに対し、こちらはもうちょっと緩いのでとっつきやすいかもしれない。あとSF以外のものも入ってます。 で、感想としてはやはり面白い。ネタや発想の使い回しはありますが、...
小説、本

「海を見る人」の感想。いいSF短編集でした。

小林泰三の「海を見る人」。関係ないけど「星をみるひと」っていうのは、迷作として名高い昔のファミコンのゲームで、ゲームバランスは破綻しているが独特な雰囲気があって一部での評判は高かったらしい。タイトルも素敵だ。 「海を見る人」はSF短編集です。これを読むと、小林泰三がSFの人なんだなというのがよくわか...
小説、本

「完全・犯罪」の感想。

小林泰三の短編集です。 タイトルからするとミステリ小説っぽいわけですが、そうではありません。不条理ネタあり、SFありでいろいろですが、意外なことにミステリはありません。あれ、でも裏表紙とかオビとかではミステリ短編集って書いてあるな。じゃあ、これもミステリなんでしょう。でも、いわゆる推理小説ではありま...
小説、本

「リテラリーゴシック・イン・ジャパン」の感想。代金分の価値はある。幅広いジャンルの作品から構成された素晴らしい作品選。

リテラリーゴシック。そもそも現在におけるゴシックとはなにか、というのがよくわからないのであり、さらにリテラリーとつくゴシックが一体何を意味するのか非常に興味がそそられる点であるが、まずは序文を読んでもらいたい。そしてゴシックという言葉に興味をもったら、とにかく読んでみてください。 まとめ いきなりま...
小説、本

「因業探偵 新藤礼都の事件簿」の感想。

小林泰三の他の作品でも活躍する新藤礼都という女性が主人公の短編集。つねに冷静沈着かつ意地の悪い性格と、作者の彼女に対する愛着がひしひしと伝わってくる面白い短篇集です。 新藤礼都の事件簿というタイトルですが、主人公がバイト先で遭遇した事件には違いないんですが、トリック要素もありつつ、間抜けでコミカルな...
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