SIMフリースマホ Huawei P10plusの評価と感想。その2。日常使用する分には動作も高速で、申し分ない。

 

P10plusというSIMフリースマホを買った。しばらく使ってみたので感想を書きます。

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まず、デザインについて。

色は2色あり、ダズリングゴールドという物々しい命名の金色と、グリーナリーという緑色。グリーナリーはPantoneと協同で、Pantoneが選ぶ今年の色を再現したものだそうです。

Huaweiはスマホ分野ではけっこう売れている割に名前は知られていなくてぽっと出の印象ですが、Pantoneとかライカとかすでに名のあるブランドを利用して一気に認知度を高めようとしているような気がします。まあうまくいっていると思います。

色はどちらもパステル調の優しい色合いで、いい感じです。

しかし色がこの2色しかないのはちょっと問題かもしれない。シンプルな黒や白がいいという人はかならずいるはずだから。どっちみちカバーをつけたら見えなくなるのでいいのかな?わたしは、このグリーナリーという色がきれいだと思ったのでいいですが。

外観はシンプル、安っぽさは感じません。

本体裏面にハイパーダイヤモンドカットという大げさなネーミングの加工がされていて、きめ細かいザラザラ仕上げになっています。

スマートフォンで初めてハイパーダイヤモンドカット仕上げを採用。強度が増し、スタイルと製造技術の面で品質を向上させた

という優れものだそうです。が、この加工がされているのはダズリングゴールドだけで、グリーナリーはサンドブラスト加工です。なぜなんでしょうか。どうせならどちらもハイパーダイヤモンドカットにすればいいのに。この辺がよく分かりません。

色の好みから、グリーナリーを選びました。

p10plusの裏面です。暗くて色がいまいちですみません。

グリーナリーでも電源ボタンのみハイパーダイヤモンドカット加工がされている模様。触るとザラザラで、電源ボタンだとわかりやすいかもしれない。さらにこのボタンの縁のみ赤く縁取りされていて、結構手が込んでいる。

電源ボタン。赤の縁取りが手が込んでいる感じ。グリーナリーだとこのボタンの表面だけ、ハイパーダイヤモンドカット加工が施されている。

背面はサンドブラスト加工という、すこしだけざらつく加工がさえている。これは指紋がつきにくいので悪くない。個人的には鏡面加工の指紋べたべた携帯よりはいいと思います。

カメラのレンズが出っ張っていないのもいい。指紋認証センサーも背面にはないので、非常にスマートな感じ。

レンズが出っ張っていないのはいい。レンズやフラッシュの配置も横並びで上部一列にまとめてあってスマート。

最初から張ってあるシリアルナンバーのシールが曲がっているのはご愛敬か。まあ、これはすぐはがれるので化粧箱かどこかに張っておけばいいのでしょう。

厚さは約7mm、かなり薄い印象。ポケットにいれても邪魔にならない厚みです。

電源ボタン、音量ボタンは本体の右側面にある。個人的には通話するときに左手に持つので、左側にあったほうが親指で音量調節や通話終了がしやすい。

付属品

充電用のケーブルと、イヤホンと、プラスチックケースがついてくる。充電ケーブルはUSB Type-C。これは裏表がないので便利。そして、付属の充電器を使うと超高速充電が可能で、実際にかなり早く充電できる。これは便利。

プラスチックケースはとくに丈夫なものではない、ただのプラスチック。雑に使うとぼろぼろになります。

付属のケース。写真だと光を反射して白く見えますが、実際は内側に摺りガラスっぽい加工がしてあってほぼ透明です。
傷はつく。

それから、本体には最初から液晶保護シールが貼られているけれど、これも耐久性のあるものではなく、すぐに傷がつきます。

ディスプレイ。

5.5インチ、IPS液晶、ゴリラガラス5。

非常にきれい。5.5インチというそこそこ大きい画面でも、2560×1440という密な解像度なのでドットを識別できない。色も鮮やか。ブラウザを見たりする分にはやはり画面が大きいぶん快適。あとこれくらい大きいと、文字を入力するのも少しはやりやすい。4インチとかだと小さくてフルキー配列の文字が打ちづらい。

ディスプレイの色味については、少し暗めであるというレビューを読んだ気がするが、それは他の端末と並べて比べた場合の話で、普通の人はそういう使い方をしないので、まったく気にならない。暗い、明るいというのも好みの問題で、このディスプレイの色がおかしいとか、間違っているとかいうわけではない。また、この辺は調整できるし、慣れもあるし、とくに気にする必要はない、と思います。

気になったのは、下の海外のレビューで、ディスプレイの応答速度が少し遅く、ブラウザとかで画面をスクロールしたときに残像がかなりのこる、と指摘されていた点。

Galaxy S8 vs. LG G6 vs. Huawei P10 Plus vs. Xiaomi Mi6 | in-depth comparison
Versus: Galaxy S8 vs. LG G6 vs. Huawei P10 Plus vs. Xiaomi Mi6 Mi6: ...

このレビューサイトで比較対象にしていたのはGalaxy s8、Xiaomi Mi6、LG G6で、それと比べるとP10plusがビリという評価でした。が、実際には、確かに言われてみればそうかもしれないけれど、言われなければ気付かないくらいでした。というより、今まで使っていた他のスマホと変わらない。個人的には別に気にならないレベルだったので、ほっとしました。

あと、複数のレビューサイトで指摘されているのが、ディスプレイに指紋がつきまくる、という問題。油脂をつきづらくする加工をしていないらしいです。

Huawei P10 with & without Oleophobic Coating
Get Original Replacement Parts for Huawei P10 / Plus / lite : P10 screen without oleophobic coating is very durable but easy ...

上の動画で説明されています。これについては、わたしは最初からはってあった保護フィルムを付けたままにしていますが、この保護フィルムも指紋めちゃくちゃつきます。どちらにしても汚れるので、気になる人は別のフィルムに貼替えた方がいいと思います。この動画の人はフィリピンの人らしいですが、カスタマーセンターに送って撥水撥油コーティングをしてもらったようです・・・そんなことしてくれるんでしょうか。

なお上の動画ではカッターの刃でディスプレイをこすりまくるテストもしていますが、さすがゴリラガラス5だけあって傷一つついていませんでした。

CPUとか、基本的な性能。

CPUはKirin960という、Huawei独自開発のCPUのなかでトップクラスのやつを使っているそうです。よく使われているSnapdragonと比較したばあい、Snapdragon835という最新のやつに匹敵する性能だそうです。

比較動画は色々あがっていて、Galaxy S8とかと並べて、いくつかのアプリを同時に起ち上げて、どっちが早く立ち上がるか比べています。はっきり言って、どっちも早い。比較するのもナンセンスな感じ。

実際に使ってみると、とにかく快適。前に使っていたスマホと比べるとブラウザでも他のアプリでも、比べものにならない速さで描画されます。スマホの進化には驚かされます。

ただ、KirinはマイナーなCPUなので、最適化が進んでいないアプリなんかもあるそうです。ゲームとか。ゲームはしないのでわかりませんが、とにかくゲームの速度に命をかけている人は、別のスマホにしたほうがいいかもしれません。それ以外のアプリでは、概ね快適に使えます。

メモリは4GBですが、いま1日の平均使用率を見てみたところ60%で、まだ1GB以上余裕がありました。重いアプリを起ち上げたりすればもっといくと思いますが、4GBでもかなり余裕ある感じです。

ブラウジングとかメール中心の使い方ではオーバースペックかもしれないが、この分野は進歩著しい。今は最先端でも数年で時代遅れというのは当たり前。この機種なら、数年後でもまあ使える端末かもしれない。その時のハイエンドを買ってなるべく長く使うのと、安くなった端末に次々買い換えていくのと、どちらがお得かは一概に言えないので、人それぞれ。

本体の強靱度、頑丈さ。

さて、携帯は結構ラフに使い、雨でもしょっちゅう使うのでいったいこの携帯がどこまで酷使に耐えられるのか、少し心配でした。

とりあえず、付属のプラケースと液晶保護シールのみで、今までのやつと同じように扱ってみました。

ジーンズの尻ポケットに入れて使ってみたところ・・・多少はみ出ますが、薄いのでほとんど違和感を感じません。そのまま使って、汗で蒸れることもなく、しゃがんだり座ったりしても問題なし。

カバーのおかげもあるかも知れませんが、わりと丈夫なようです。割と頻繁にしゃがんだりしましたが、その程度の圧をかけても全然平気なようです。もちろん、座ったときに思い切り体重をかけたり、タイトなジーンズで無理にしゃがんだりしたら折れるかもしれません。わたしの使い方では全く問題なし。

ラフに使っていると、付属の液晶保護シートはすぐに傷がつきます。ただ、ディスプレイはゴリラガラス5なので、傷がつくことはまずないと思います。前に使っていたケータイはディスプレイがゴリラガラス3でした。こいつはカバーとか無しでつかってボディはぼろぼろになっても、ディスプレイは傷一つなく新品同様でした。なので、P10plusも大丈夫なはずです。

それから背面のレンズ部分もガラスで覆われています。これも恐らく、ゴリラガラス5だと思うので、レンズだけ傷ついて写真映りが悪くなるといった心配もないと思われます。

それから、ディスプレイ以外の部分もほぼ金属でできているので、総合的にはそれなりに丈夫なスマホなのではないかと思います。

ただ、付属のプラスチックカバーだと、本体との隙間に砂とか微細なゴミが入り込みます。そうなると、裏面は金属とはいえゴリラガラスほどの強さはないので、いずれ傷がついてしまうと思います。それが嫌な人は、結局別のケースか、手帳型カバーなんかを使った方がいいでしょうね。

防水、防塵

スペックではIPX3となっています。

IPX3は、噴霧水に対する保護を規定している。オシレーティングチューブまたは散水ノズルを用いた散水装置で、各散水口あたり0.07L/minの水量をもって、鉛直方向から両側60°までの角度で10分間散水を行い、浸水がないことを確認する。

200mmのオシレーティングチューブで散水孔が8つ、0.07L/minの散水能力であれば、1分あたり0.56Lの放水が可能である。

ということで、よくわかりませんが要するに雨程度ならOKだそうです。

下のレビュー動画でぬれても問題ないことは分かっていたので、実際に雨の中で使ってみました。結果、そこそこの降雨でもまったく問題なし。ただ、本体下部はイヤフォンジャックとUSBポートがあるのでそこに直接水が入ると危険かも。

Huawei P10 Plus review - Is bigger always better?
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上記動画の2分18秒から、p10plusに水をかけています。

指紋センサー&ホームボタン

指紋センサーはものすごく便利。識別精度は高く、また指5本まで登録できる。反応は早く、触った瞬間ロック解除される。触れる角度は関係なく、逆さに触れても90℃横からふれても認識する。

これは便利すぎるので、今後はあたりまえの機能になるでしょう。ただ、手袋とかしてたら機能しない。そうなると、次は光彩認証とかかな。

それからP10plusではよくある「戻る、ホーム、アプリ一覧」の3ボタンを、ホームボタンに集約する設定ができる。その設定をした場合、ホームボタンに触れると「戻るボタン」になり、長押しするとホームに戻り、横にスライドするとアプリ一覧になる。

これも個人的には非常に便利。「仮想ナビゲーションキー」を画面下に表示させることもできますが、それだと画面がその分狭くなってしまうし。

ただ、アプリ側に戻るボタン長押しをつかった機能がある場合、それが使えない。例えばFirefoxとかのブラウザだと戻るボタン長押しでページ遷移の履歴を表示させることができますが、これができない。長押しすると問答無用でホーム画面に戻ってしまう。

ブラウザの履歴ぐらいは目をつぶるとしても、アプリによっては問題になるものもあるかも。この欠点がなければ、ホームボタン単体での戻る、ホーム操作はとてもやりやすい。

バッテリーの持ち、充電

2017/9/3追記:

ある日のバッテリーの減り具合。朝5時、100%からスタート。省電力モードではない状態。

googleマップのカーナビ機能を4時間ちかく付けっぱなしにしてドライブして(スクリーンも常時オン)、10時前に50%台まで低下しました。

その後数時間のあいだ、写真を60枚以上とったり、数回電話したりちょこっとアプリをいじったりして、30%台に。

その後はたまーにメールチェックする程度の使い方で、午後7時くらいにバッテリーがゼロになりました。

車内で充電ケーブルに繋いでおけば問題ないんだけど、充電なしで割と頻繁に使って、まるまる8時間は遊べるようです。省電力モードにすればたぶん1日持つかも。

3750mAhで、P10よりも多めの容量になっている。ネットサーフィン、LINE、通話、音楽再生なんかを時々する程度の使い方だと、朝9時から使い始めて夕方6時ごろにはだいたい60%弱。

この辺は使い方次第で全然かわるのでなんともいえませんが、まあ十分に持つ方だなと思います。

電池まわりはいろいろ設定できます。省電力モードにするとお任せで長持ちするように設定してくれるようです。そのほか、個別にも設定できます。解像度を下げて省電力、というのもあって、ONとOFFを切り替えてもどう変わっているのか分からない。

付属の充電用ケーブルは、Huaweiオリジナル仕様の急速充電アダプタということで、本当にはやく充電できます。20%くらいから充電を開始して、30分もするとで60%くらいになってるんじゃないでしょうか。

ただ、Quick Chargeという規格には対応していないようです。試しにQuick Charge3.0対応のシガーソケット用給電アダプタにつなげたところ、普通に充電はできましたが早くはありませんでした。

音質

音は可もなく不可もなく。一応、ステレオらしいですが小さいので分離しているのかよくわかりません。音に関してはAsusのポンコツタブレット、MeMO Pad 7 ME572Cのほうがいいと思います。

ただ、ここしばらく、車のオーディオにつなげて聞くときに限って、iPodの音質が突然劣化するという謎の現象に悩まされていました。ピアノや、一部の音にかすれたようなノイズがはいるというもので、昔はそんなことはなかったはずなんだけどなあ。

P10plusをブルートゥースでつなげて聞いた限りではこの現象がなかったので、結局iPodの曲をあらかたこのP10plusにいれて音楽もこれで聞くようになりました。

同じデータをコピーして同じカーナビにつなげてても、やっぱり出力される音はiPodとは違いますね。低音がかなり強調されている感じです。

気になったのは、ブルートゥースでつなげている時に音量設定が勝手に変更される点。例えばブルートゥースの音量を最大にしてカーナビやブルートゥーススピーカーに接続しても、つぎにつなげるときには音量が真ん中くらいに戻されています。この原因が分からない。なったりならなかったりで、ちょっといらつきます。

2017/08/27追記:

P10plusに直接ヘッドフォンを繋いで聴いてみる。音は悪くない。iPod touchより劣ると言うことはない。使っているヘッドフォンはゼンハイザーのHD598。シュアの密閉型イヤホンでもちゃんと聞えることだろう。ということで、iPod touchもお役ご免になりそう。

Wi-fi、電波のつかみ

前のすこし古いケータイだと、Wi-fiから4Gに切り替わったときになかなか電波を掴まなくて、といっても5秒とかくらいだと思うのですが、それでもいらいらさせられました。

P10plusではそのストレスはほぼなく、即電波を掴んでくれます。いまどきのケータイは全部そうかもしれません。

というわけで、たんに電話とメールだけのスマホから、いじっててストレスのない高級機に進化しました。やっぱりこっちのほうがいいな。

カメラ性能については以下をご覧下さい。

SIMフリースマホ Huawei P10plusの評価と感想その3、カメラ性能。スナップ写真撮るには十分すぎる。rawファイルも記録できます。
HuaweiのP10plus、一番気になってたのがカメラ性能。 最初はケータイなんて電話とメールくらいできれば十分、と思っていたが、最近のスマホはカメラとしてもコンデジに匹敵する撮れ具合のものもあるようで、どうせ手にいれるならそういうやつがいいなあと思うようになっていた。 P10plusはカメラ性能...
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