HPのノートパソコン、spectre x360 14 (3K2Kモデル)のレビュー。

HPのノート、spectre x360 14を買った。これまでに使ってたのもspectre x360なので、新しいモデルに買い替えたことになる。

買ったのは価格コム限定モデル。オフィスがついててちょっと割安だった。

結論から言うと3:2のディスプレイは素晴らしい。最高。

で、ほかにもいろんな点が進化してた。さらに、今まではスタンダードモデルを使ってたけどパフォーマンスプラスモデルというハイグレードなモデルにしたので、そういう点でもすごく良くなってる。

変更点はいろいろあるけど、適当に思いつくままに書いてみます。

スポンサーリンク

良くなった点。

電源ボタン。

前のモデルは側面にあって、押しづらい&電源入ってるかどうか分かりづらいボタンだった。ボタン自体も、ちょっと硬くて押しにくいボタンだった。それがトップに移動して、押しやすく見やすくなった。

カメラボタン。

物理的にカメラをシャットアウトするボタンがついた。これは便利だと思う。前はスライド式のカメラ隠しシールを貼り付けてたので。

キー配列。

悪名高かった右端のpage down upとかのキーがなくなり、カーソルキーに統合された。エンターキーが右端になって、誤タイプが減る…ということで歓迎された変更らしいが、個人的には前のままのほうが良かった。

前のモデルのキー配列。

前のモデルのキー配列。

新しい配列だと、単純にpage downとかのキーが小さくて押しづらい。かえって誤タイプが多発しています。個人的には前のままでもエンターキー周りの誤タイプはなかったので、ボタン面積が小さくなった分新モデルの方が打ちづらくなっていると思う。

新しいモデルのキーボード。

新しいモデルのキーボード。

とはいえ、キーボードに関しては慣れの部分も大きいので、そのうち慣れることを期待。

それから電源ボタンがトップに移動して、デリートキーの隣に。デリートしようとしてうっかり電源ボタンを押してしまう誤操作があるかもと危惧していましたが、実際にはそういうことはまだ発生していないので、問題なさそう。

キーの押し心地

押し心地は前のモデル同様、全く問題ない。少し硬めのキーで押した感覚もしっかりあって、使いやすい。これもなれもあるだろうけど。

タッチパッド

タッチパッドは使いやすい。前のモデルであった、親指の腹が触れて誤操作することがなくなった。これは使うときの姿勢とかの問題かな?

前のやつはsynapticsとかのドライバが入ってたんだけど、今回はマイクロソフトのドライバみたいで、高精度タッチパッドの機能がちゃんと使えるようになってる。ジェスチャーなんかもちゃんとできてとても快適。

3:2の最高な画面。

3:2というディスプレイの比率。これこそが、今回もspectreをえらんだ最大の理由。この縦横比による画面の広さはとてもとても便利。同じ比率のhuaweiのmatebookと迷った末に、これにした。あっちは拡張性は良かったけど、鼻カメラとか、spectreに比べると野暮なデザインの点で劣っていた。

前に使ってたspectreもいうほどの不満はなかったけど、普段は外部ディスプレイにつなげてマルチディスプレイにしてた。なので、外出時に本体の画面で使うとちょっと狭く感じた。(あと上下のベゼルが太いのがだんだん気になってきた。)それがこのモデルではそんなに狭さを感じない。かなり快適。

前のモデルとの比較。左が古いモデル、右が新しいモデル。

あと画面はタッチパネル。時々触って使うことがある。個人的にはそんなに使わないから、ないよりはいいかな、という程度。

とにかく3:2は使いやすい。便利。最高。

すばらしくきれいな画質。

ディスプレイに関しては今回、最上位機種を買った。これはOLEDディスプレイで、解像度が3000×2000と高密度のモデル。

こんなハイスペックは宝の持ち腐れなんだけど、他の手頃な機種は品切&入荷待ちでいつ手に入るのかわからなかった。HPの入荷待ちは悪い評判をいろいろ聞いていたので、とにかく急いでいたので即納可能なモデルを探したら、上位機種しかなかった。

OLEDディスプレイは画面の焼付きがあるのか心配だったけど、ちょっと放置するとすぐにディスプレイがオフになる設定もあったりして杞憂だった。

そして超絶に画面が綺麗。色がすごく鮮やかですばらしい。sRGBとか詳しいことはよくわからんがとにかくきれい。

覗き見防止機能の削除

これはOLEDディスプレイモデルだけのようだけど、他のspectreにある覗き見防止機能がなくなっている。これは、ボタン切り替えで発動する画面が白っぽくなって斜めから見えづらくなるという機能。しかしそんなに使う機会ないのと、この機能がついてるとオフにしててもなんか画面が白っぽくて見えづらい感じがしてた。なので、なくてよかった。せっかくの美しいディスプレイを損ねてしまう。

反射防止機能付。

これもOLEDモデルだけかもしれないけど、アンチリフレクションコーティングというのが施されていて反射を軽減する仕様になっている。

このおかげか、液晶光沢なんだけど、日中明るいところや照明の多いところでも問題なく見やすい。つまりどこでも美しい画面で作業したりネットサーフィンができる。

せっかくきれいな画面なので、反射防止保護フィルムとかはらないで使ってる。ゴリラガラスらしいし、多少のことでは傷もつかないはず。

画素数。

OLEDモデルではドット数3000×2000という高精細画面になっている。ちょっと期待したのが、その精密な画面でアプリのテキストサイズなどを小さくすれば、より広く画面を使えるのではないか、という点。これは無理だった。小さくすると、小さすぎて見えない。

画面の広さは物理的なインチ数にも大きく左右されるということを実感しました。次は16インチくらいのノートを使ってみたい。

LG gramの新モデルで16インチのがあって、いいなと思ったけど、高いし画面比は16:10。3:2だったら迷ってたかもしれない。

アプリ

これは他のモデルも一緒だと思うけど、最初から組み込まれてるHPディスプレイコントロールというアプリが、使ってるアプリに応じて画面モードを勝手に変えてくれる。ウェブブラウザ見てるときはsRGB、写真みてるときはDCI-P3といったように。ころころ変わるんだけど、反応は早くて別にじゃまにならない。

他にはバッテリーとパフォーマンスのバランスをいい感じに変更できるアプリとか、色々入ってる。

とくに邪魔には感じない。

些細な改善点。

前のモデルは純正じゃないUSBハブを経由して充電させると「純正品の使用をおすすめします」みたいなうざいメッセージがでてうざかったけど、それがなくなった。あと、前のモデルのケーブルでも問題なく充電できる。

スタイラスペン

今回、スタイラスペンが付属してる。ちょっと使ってみたら、かなりなめらかな書き心地でいいものだった。

ペンは本体左側面に磁石でピタッとくっつくようになってて、なくしたりする心配がない。タイピングの時ちょっとじゃまに感じるけど。

しかし、具体的にどういう場面でこのペンを使うかというと、使わない。ほとんど使わない。どうせならスタイラスペンじゃなくてUSBドックを同梱してほしかった。そう思っている人はたくさんいると思う。

拡張性

端子は前モデルと同じ、USB Type-Cが2つ、USB Type-Aがひとつ、イヤフォンジャックがひとつ、microSDがひとつ。HDMIはない。

ちょっと物足りない感じ。usb接続のマウスつなげたらType-Aはふさがってしまう。結局、家ではusbドックをつけて、さらにtype-AのUSBハブもつなげて使っている。ペンのかわりにusbドックをつけてほしかったところ。

性能

インテルCore i7-1165G7 プロセッサーに16GBメモリ。

前のモデルでも不満はなかったが、さらにアプリの起動なんかがはやくなっている。宝の持ち腐れ状態。

ストレージは1TBで、32GB インテル Optane メモリーとかいうのがついている。これのおかげでさらにアプリの起動などが速くなっているのかもしれない。

デザイン

相変わらずかっこいいデザイン。色もポセイドンブルーとかいう凄みのあるネーミングで、ただの黒よりもなんかオシャレ感がある。

type-cは一箇所、右斜め後ろを向いてる。電源ケーブルがじゃまにならないようにこの角度になってるんでしょう。確かに、じゃまになりづらいかも。

前もついてきた、フェイクレザーの専用スリーブ。汚い場所では下敷き代わりにもなってけっこう便利です。でもマウスとかは入りません。

重さ&サイズ

重さは公称1.36kg。最近の軽量級と比べると、ちょっと重めな感じ。しかし、個人的にはまったく問題ない、許容範囲の重さ。軽ければ軽いほどいいとは思うけど、これでも十分軽い。

名前は14となっているが、サイズ的には13.5インチらしい。従来の13.3インチモデルに比べて横幅は実はすこし狭くなっている。そのかわり上下が広い。広がった分はベゼルが狭まっているので、これまでのモデルと大きさ自体はほとんど変わらない。

大きさの比較。とり方の関係で変に見えるけど、上が古いモデル、下が新しいモデル。

剛性も十分。本体の端っこを片手でもちあげたりしても、たわんだりしない。キーボードもタイピング中にしなったりしない。

価格

問題は価格だ。18万超えてた。ノートは高くても10万円前後を基準に考えてたので、大幅に予算オーバー。でも、その分使ってるし。

価格コム限定モデルで、マイクロソフトオフィスがついて180,000円ちょっとだった。高い。しかし、それでも比べるとお買い得だった。

今見たら、スタンダードモデルも注文後5日でお届けとかなってた。でも1月時点では納期未定だったので、しかたない。

まとめ

こんなに高いノートパソコンを買ったのは初めてでしたが、使い勝手には満足してます。そしてspectreには高いだけの高級感があると思う。

見た目だけではなく、キーボードカバーも液晶保護フィルムもつけずに結構持ち出して使っているんだけど、しっかりした作りで不安がない。

デザインその他の部分で、スペックなんかを抜きにして、この機種を選びたいと思わせる何かがある。

身の丈に合わないハイスペックって気もするが、使いやすいしすごく満足のいくノートでした。あと3:2はとにかく快適。今後はこの比率がスタンダードになってほしい。これを使ってから前のspectre見ると、うわっ、上下のベゼル太い!ってびっくりする。

タイトルとURLをコピーしました