HuaweiのP10plus、一番気になってたのがカメラ性能。
最初はケータイなんて電話とメールくらいできれば十分、と思っていたが、最近のスマホはカメラとしてもコンデジに匹敵する撮れ具合のものもあるようで、どうせ手にいれるならそういうやつがいいなあと思うようになっていた。
P10plusはカメラ性能にも力を入れているスマホ。
所詮電話なので、ある程度の画質であればいいな、と思っていたんだけど、P10plusはメインカメラにライカ監修のダブルレンズを使っていて、カメラの良さも積極的にアピールしていたので、多少期待をもって調べてみた。
他の機種との比較。
実際にさわって比較できれば一番良いけどそうも行かないので、ネット上のレビューを覗きまくって、Galaxy S8、Xperia XZ premiumなんかと比べた。最近はyoutubeで動画形式のレビューもたくさんあるんですね。便利。
カメラ性能的に評価が高いのは、Galaxy S8、Xperia XZ premium、Pixelあたりで、P10plusも同レベルに位置しているようだった。感想は以下の通りです。
- Galaxy:ぱっと見、非常にきれいにとれる。ちょっと色がぎらついている、と感じる。
- Xperia:画質はきれいなんだけど、画像がゆがむのが耐えられなかった。
- Pixel:非常に評価が高く、暗所撮影でも非常にきれいにとれる。本体の性能も良いが、残念ながら日本では販売されていませんでした。
P10plusはGalaxyのような切れ味のよさではなく、ちょっとおだやかでまったりしてるかな、という感じで、まあ好みに合いそうな気がした。
最終的には下のおじさんのレビューが参考になった。
明るいところでは申し分なくきれいに撮れるし、ポートレートモードなんかも効果的。暗所ではP10に比べてノイズが少なく、シャッタースピードという点でも明確なアドバンテージがあるとのこと。そしてなにより、このカメラの粒状感というのは欠点じゃなく、それがライカのカメラの「味」なんだ、という意見に妙に説得力があり、確かにそうだなと思った。
どうせスナップだし、常に等倍で見るわけでもなく、他の機種と比較するわけでもなく。普通に使う分には満足できるレベルだろうということで納得し、購入に至った。
実際に使用しての感想。
で、実際に使ってみました。
結論、これがあればコンデジいらないのでは。もともとコンデジは持っていないのですが、コンデジと比較するとかしないとかではなく、P10plusの画質をみるとこれで十分だな、という気になりました。他のカメラ無しにこれ単体でかなりきれいな写真がとれる。非常に便利です。スマホのカメラ機能というより、スマホにデジカメをくっつけた、という感じ。実際にコンデジを使ってみればまたちがった感想があるのだろうけれど、これだけでもそれくらい満足度が高いと言うことです。
ピント合わせは早く、シャッターも早い。シャッター音は控えめな「カチャ」という独特な音で、なかなか味わい深い。近い物を撮ると背景が適度にぼけるのもいい。
写真をとる時のソフトウェアも使いやすい。特に何も考えずにとってもだいたいきれいにとれるけど、こだわりたい人はProモードでiso、シャッタースピード、EVを変更できる。このProモードも簡単に呼び出せる上、Proモードのままでも基本的にはオートで値を調整してくれるので(変更したいところだけ随時うごかせる)、ずっとProモードのままでもいいかもしれない。
画質
画質は、等倍であら探しすればいくらでも些細なボロは見つかると思うけど、普段使う上ではまったく気にならないレベル。GalaxyもXperiaもPixelも、最新機種はどれもそういうぱっと見てわかる絵の破綻などないレベルに達しているので、2世代くらい前のスマホのカメラと比べたら進歩しすぎていて本当に驚きます。
ポートレートモード、ワイドアパチャー、モノクロ写真
ポートレートモードとか、おまけ的な機能にも意外に力が入っているのがわかります。
ポートレートモードはおもに人物を撮るときに使うモード。これが意外といける。被写体をくっきり際立たせて、背景をぼかしてくれる。ついでに被写体の色を鮮やかかつなめらかにしてくれる機能もあり、ざらつきのないしっとりしたお肌にしてくれます。この効果の強さは選べる。
ボケ味はソフトウェア的に付け足しているので、輪郭が複雑な形状のものだときれいにぼけず、輪郭が不自然になります。ただ、普通の格好をした人物であればまず問題ない感じ。お花や、静物でもOK。
おまけ程度と思っていましたが、人物を撮るときはこの機能が決まると格段にきれいな写真になります。はっきりいって、使える。
ワイドアパチャーは後から焦点距離を変えられる機能で、これもなかなか面白い。マクロレンズ風のボケを後から付け足せる。面白いけど、使う限られる。小物や置物をよく撮る人にはいいかも。
モノクロモード。これも面白い。ただ風景をとってもだめですが、コントラストのはっきり出そうなものとか、被写体や場所によっては驚くほどハイクオリティっぽい写真がとれたりします。おまけ機能にしてはずいぶん面白いです。
RAWモード
このカメラはRAWモードというのもあり、これをONにするとjpgのほかにdngでも記録してくれます。dngというのがRAWファイルで、RAWファイル現像用のソフトであとから露出とかいろいろいじくれます。
dngファイルとjpgを比較すると、このカメラの癖みたいなのがちょっとわかります。やっぱりjpgに変換する際に細部がちょっと水彩画的になっている。dngファイルはざらつきはあるものの、細部のディテールが残っているようにも感じます。これをあとから加工することでデフォルトjpg以上のクオリティの写真を現像できるんでしょうか。
暗所撮影
夜景といった、暗いところに光源があるタイプの写真なら、意外なことにかなりきれいに撮れます。多少ノイズはのるものの、全然問題ないレベル。
暗い室内や、光源の乏しい暗いところは昼間に比べて写真のクオリティが落ちます。当たり前ですがやっぱり明るいところで撮影した方がきれいに撮れます。
ただ、そういうところでもisoを下げてシャッタースピードを遅くすれば、高iso特有の彩度のなさというか、ノイズ感は低減できるので、凝りたい人はProモードでいろいろ撮ると楽しいかもしれません。
というわけで、全体的には満足なカメラ性能でした。動画もとれますが、これはあまり使っていないのでまだわかりません。
参考画像
最後に、rawファイルの雰囲気を伝えたり、あら探ししたりする用に実際に撮った写真を載せておきます。
※rawの紹介兼あら探しのための比較用画像なので、写真としてのクオリティは皆無なので勘弁してください。画像がおかしいのはP10plusのせいではありません。
※さらに、これは適当なサイズに等倍でトリミングしたものをさらにjpgに変換したもので、とったままのファイルではありません。
この森の写真をみるとかなり荒い写真に思えますが、これはあえて午後7時くらいに薄暗い環境でとったものなので、もともとカメラ的には厳しい状況であるとご理解下さい。