amazonプライム 「ハンナ」シーズン3の感想。完結。

ドラマ版ハンナの最終章。

組織に反旗を翻す少女の戦い、どう考えてもしあわせな結末が見えなくていったいどう完結するんだろうと思って見てた。

最終シーズンとなるシーズン3は全6話で、ちょっと短く感じたんだけどシーズン2は8話だったから実際短くなってた。

組織vsハンナというおおきなストーリーラインとしては、きっちり落とし前をつけてきれいに終わらせたなって感じ。面白かったです。

それ以外の部分では、ハンナが最初の実務で暗殺ターゲットとして指定された若い男にちょっと一目惚れ的な感じで惚れちゃうのがちょっと違和感があったり。こんなちょろいやつだった?ある純粋培養のお嬢様と同じみたいな。

まあ、その男は暗殺のターゲットにされるくらいなので、組織にとって邪魔になりかねない思想の持ち主ということになってはいる。ハンナは集会でかれの演説を聞き共感を持つ。だから単なる恋愛感情以上の意味がある、って形にしたいんだけど、意図は分かるがちょっとチョロすぎないかい。

男がハンナに愛してるとか言いながら、他の女とちょいちょいケータイで親密に話しをしてる、っていうのはまあ想像どおりのミスリードなんだけど、それも実際はともかく印象としてはかれがチャラい男って感じになる。

まあ、ハンナは動物的な勘でこの男の本質を見抜いたんだろう。そういうことにしておこう。

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訓練生同士の交流、いざこざ、騙し合い、そういうのがもっと見たかった

あとは他の訓練生かな。みんな実際の任務に派遣されて暗殺計画をスタートさせる。架空の人物になりすまし、ターゲットに近づく。しかし全員が全員染まり切ることはできず、一部の訓練生は暗殺にためらいを感じる。

シーズン2では訓練生としての人格と、なりすましている人格の揺れ動きみたいな部分が一瞬描かれて面白かったんだけど、それはこのドラマの本質とはちょっと違うところだったみたい。わたしがもっと見たいのはそういうところだったんだけど、シーズン3ではそんなに深堀りされていない。

しかし暗殺隊員に仕立て上げるべくあんだけ訓練した挙げ句、現場で逡巡されるようじゃ、このウトラックス計画はふつうに失敗なんじゃないかっていう気もする。もと特殊部隊とかもとCIAとかの工作員を使って普通に暗殺させてたほうが安上がりで楽なような。それとも、訓練生はもっとたくさんいて、失敗しそうになるのはごくわずかなのかしら。

あと、マリッサの経歴というか過去もフィーチャーされて、実は組織の親玉がマリッサのお父さんだったという衝撃の事実が判明する。まあ、ドラマ内では衝撃でもドラマとしては定番の設定ですよね。

あんまり関係者とか血縁者ばかりでてくるとちょっとせせこましい感じになっちゃうんだけど、もともと権力者だった父親、その娘も組織で力をつけるっていうある意味世襲性のような、学歴の再生産みたいな話なので、そこは違和感なかった。そしてお父さん役のレイ・リオッタ。なかなか良かったです。

まとめ

なんだかんだいって面白かったです。

結局は少女が主人公のボーン・シリーズみたいな感じで、そこから大きく飛躍はしていない。もっと訓練生という組織内のやりとりが全面に押し出されていたら、また全然ちがった話になっていたかもしれない。

最終シーズンはちょっと話数が足りなかったような感じもする。

でもきっちりまとまっていていて面白かった。

主人公のストレートネックみたいな首筋が印象的だった。

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