amazonプライムのミュージカル映画「シンデレラ」の感想。

amazonプライムでミュージカル映画「シンデレラ」がやってたので観てみた。

久しぶりにミュージカル映画を観たので楽しかった。ミュージカルとしての出来うんぬんはおいておいて明るく楽しめました。深く考えずに気楽に楽しめる出来にはなっていたと思う。

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現代風アレンジばりばりのシンデレラ。

なぜいま「シンデレラ」なのか。これまで何度も映像化されているシンデレラなので、わざわざ映像化するにはそれなりの新味が必要です。

今回は主に女性の自立がテーマなのかな。シンデレラが、最初は不幸で王子に見初められて玉の輿に乗るというだけの役ではなく、裁縫の才能を発揮してドレスメーカーとして羽ばたきたいという夢を持つ一人の女性として描かれています。

そのほかには以下のような要素が入っています。

  • 王子は王族としての不自由な生活に嫌気をかんじている悩める若者で、ただシンデレラが美人だからってだけじゃなく、彼女の独立性、王様にも物怖じしない態度にも好意をもつ。
  • 王子の妹、王女は様々な社会問題に対する見識をもち王の政策なんかにも意見するんだけど、女だからってことで一顧だにされない。
  • シンデレラの継母はかつてプロのピアニストを目指していたが、これも女だからって理由で諦めさせられ、そこから世の中銭やという精神を身に着けてしまった。さらにその鬱憤をシンデレラにぶつけているところがある。
  • シンデレラは召使いや奴隷って感じじゃなく、お茶の支度を命じられても気分が悪いから寝てるーとかいえる立場。
  • フェアリー・ゴッドマザーとガラスの靴は出てくるが、かぼちゃの馬車はない。
  • フェアリー・ゴッドマザーは男性のゲイの黒人で、シンデレラはラテン系。
  • 王様役がピアース・ブロスナン。

など。

愛と自立の両立を目指すシンデレラ。

で、シンデレラの夢はドレスメーカーとしての才能を発揮し、自分のお店を持つこと。しかし王子の求婚に応じたらお妃として城の中で暮らさなければならない。

継母とその実子たちはお金がすべて、対してシンデレラは愛こそすべてっていう対立軸があって、でもただ玉の輿にのるだけじゃドレスメーカーになりたいというシンデレラの夢はかなわない。

その板挟みがどう解消されるのかが見どころかな…とか思ってましたが、けっこうあっさり、適当に片付いてました。この辺はちょっと折り込み方が甘いかなという気もします。が、あまりリアルにやるとすっきりしない結末になりそうだし、ファンタジーだからこれくらいの軽さがあったほうがいいのかな、と思います。

あとなにもかもが規則通りの街、っていうのが冒頭で示されて、そのつまらなさが破壊されるのかなと思いきや、そのへんはとくに何もなかった。

王子と王女、王様とお妃様といった要素については、完璧ではないかもしれないけどきちんと処理してあってまあ楽しめました。ピアース・ブロスナンが歌ヘタっていう内輪っぽさも、あからさまに今のテーマ盛り込みましたっていう映画内容には合ってた。

キャスト

シンデレラ役のカミラ・カベロはキュートで元気良くてよかった。

王子役、スター・ウォーズヘイデン・クリステンセン、スパイダーマンのジェームズ・フランコみたいな憂える若者って感じ。

王女役、こちらもキュートでよかった。

ゴッドマザー役はビリー・ポーターという黒人の同性愛者の人で、おネエ系みたいな演技でインパクトあります。

その他、ミュージカル映画って基本的に歌える人がキャスティングされると思うんですが、お妃にはじまって皆さんよくハマってたと思います。

まとめ

ミュージカルとしては曲はインパクトはちょい薄いけど良かったし、冒頭と最後のシーンは良かった。お城のお触れ役、コミックリリーフになるシンデレラの部屋にすむ三匹のネズミもよかった。

現代風アレンジ部分をどう捉えるか。どうしてもそこに目が行くし、そうなると100点満点の出来ではないと思うが、とりあえず楽しく観られてハッピーな映画でした。細かいことは気にしないで楽しめる好みの映画でした。

あ、シンデレラに求婚してきた街のおじさんは、その後どうなったのか描かれてないね。かれも幸せになっているといいんだが。

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