「It(イット)」映画版の感想。必見。原作ファンとしては傑作。ホラー映画としても優秀。青春映画としても優秀。

「It イット それが見えたら、終わり」をもう一回観に行ってきました。とくに気にしてみるわけでもなく、時間があいたので終了前にもう一度大画面でみたかっただけ。

でも、改めて観てやっぱり面白いと思いました。大したことはないのですが気づいたことを書きます。

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とりあえずキャストとかについて。

ビルの乗っている自転車、シルバー。あまり存在感ないなと思っていましたが、ちゃんと「ハイヨー、シルバー」って掛け声をかけて走っているシーンがありました。後からリッチーが「その自転車早すぎてついて行けない」とか言う場面も。たしか、ベンが図書館にいる場面で窓越しに見えているんだったかな。

ベンが隠れファンであるニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックはデビュー・アルバムが1986年発売なので、初登場時のベンが聞いてるのもそのアルバムかな。ベヴァリーの後ろ姿に見とれてつぶやく「プリーズ・ドント・ゴー・ガールって感じ」というのも同グループのヒット曲のタイトル。明らかにいけてないベンがジャニーズ的アイドルグループのファン。そしてそれを隠そうとするベンの姿には、幸せになってねと願わずにはいられません。ただ、初登場時に図工で作った模型を壊したりヘッドフォンを忘れて引きずって歩いたりするのは、ちょっと間抜けぶりがひどすぎると思いました。実際、そこまでドジ役ってわけじゃないんだよね。

ベヴァリーは子供のくせにタバコを吸ってるけど、今時のハリウッド映画としてはかなり「過激」。たいていタバコ吸うのは悪役だったり、死んだり。これもR18じゃなかったら実現してなかったろうと思います。むしろ、禁煙が広がる昨今、残酷シーンよりこっちのほうがR18の主な理由かもしれないとか思った。

不良グループの一人、パトリックが下水道で行方不明になるところでは、すでに失踪してゾンビみたいになった子どもたちに襲われますが、そこにはジョージはいたんだろうか。どうもいなかったように思えます。しかし、ベヴァリーの家の洗面台から呼びかける声は、紛れもなくジョージーのもの。何人もの声が聞こえますが、メインはジョージーの声のようです。

エディーは相変わらずよくしゃべるお笑いキャラだった。最後の下水道で病気の塊みたいな化物から思いっきりゲロを吐きかけるシーンも笑えます。貧弱なのは気のせいで、実は病弱でもなんでもない、という設定も原作よりもはっきり表現されていました。プラシーボのあたりとか。

ベヴァリーが遊びに来たときの、「だれがモリー・リングウォルドなんて仲間に呼んだ?」というリッチーのセリフ。前にも書いたけど、モリー・リングウォルドはテレビ版の「スタンド」でヒロインやってました。1989年ころは人気絶頂、ベヴァリーの髪型とかもその真似、ということでからかわれたようですが、わたしは当時のモリー・リングウォルドをみてないのでわかりませんでした。

ジョージーのキャラがいい。冒頭の演技も、下水道でビルをたぶらかそうとするシーンも、ひっくり返って痙攣するシーンも。

リッチーは改めて見ると幼い。遠視のメガネで目がおっきく見えてるせいもあるかもしれないけど、ストレンジャー・シングスのときと比べると明らかにまだ子どもに見える。早く続編を撮影してくれ。

内容に関することについて。

ベヴァリーの部屋に「カエルの王様」の本がある。これはどういう暗喩なのか。ベンが最後にベヴにキスをして彼女を救い出すことを示しているのか、それとも続編で大人になったベンがハンサムなナイスガイに成長して帰ってくることを表しているのか。この映画だけをみると、最後のシーンを示唆しているように思えるけど、それだと眠り姫だし。カエルが王様に変身する(本当の姿に戻る)という要素からは、きっと続編でのベンとベヴァリーの関係を示唆しているに違いないと思います。

原作では印象的な給水塔、映画でもけっこう目立ちます。ベンが書いた絵葉書も給水塔の写真が使われているので、この町の景勝地の一つという位置づけなんだろうか。

原作ではとても重要な亀さん。おそらく「ダーク・タワー」で世界を守護する12の動物のひとりとして登場する亀と同じなのですが、この映画版ではファンサービス的に言及されるだけ。ジョージーの部屋にレゴブロックの亀があるのと、貯水池で遊んでいるときに亀がいる、というセリフがある。ちなみにイット自身、ダーク・タワーと関係があって、イットのように変幻自在の化物がシェイプシフターという形でダーク・タワーにも登場します。今度公開の「ダークタワー」では、他のキングワールドへのつながりを示唆する場面もあって、そのなかにイットのペニーワイズ関連のものもあるそうです。

改めてみておもったのは、結構、これでもかとショックシーンを突っ込んでる印象だったのですが、きちんとそれぞれのキャラに順番に出来事が起きて、それがイットの存在につながるというふうにきちんと筋道があって改めてしっかり出来ていると思いました。ピエロの登場シーンも、どれもこれもちゃんとビビらせるように出来ていて怖いし、ただ詰め込んだだけじゃなくてそれぞれキチンと計算して作られているんだなあと当たり前ながら再認識しました。

唯一テンポがおかしくなるのは、音楽が挿入される2つのシーン。ひとつはベヴァリーの家の洗面所をみんなで掃除するシーン。意図はわかるんだけど、ちょっと外している感がある。それから古い屋敷を出た後みんながケンカ別れして、その後別々に夏休みを過ごす様子を紹介する場面。ここもちょっと早急というか。ここで流れるのはXTCの「ディアー・ゴッド」で名曲。だけど、この場面にはちょっと合わないんでは。ちなみにこの曲は名盤「スカイラーキング」に収録されてるけど、古い輸入版には入ってないのもあるので注意しましょう。買うなら新しくリマスターされた、よく見ると過激なジャケットの方を。

結末について。

下水道でのジョージーとの対面シーンは泣ける。

みんなが絆を確認したあと、徐々に解散するシーンも「スタンド・バイ・ミー」みたいでいい。さらにビルとベヴァリーがキスするおまけもついて、エピローグは最後をきれいに締めくくってくれている。

最後にペニーワイズの笑い声が響くお約束もついて、第1章としては申し分ない終わり方だったのではないでしょうか。

続編はどうなるのか。主要キャストと、続編での扱い。

ここから先は今回の映画だけでなく原作のネタバレを含むのでご注意ください。

まずキャストですが、全体的にイメージどおりだった。主人公たちはまだ若手で知られていない人ばかりですが、全員ぴったりだと思います。かれらが続編ではどんな大人として登場するのかも含めて紹介します。映画の続編はまだどうなるかわからないので、原作の話と、映画はこうなるかも、という予想。もう一度いいますが原作のネタバレを含みます。

まず主人公のビルを演じたのはジェイデン・リーバハー。

他の作品でも結構評価の高い俳優だそうです。ビルはどもりで、「彼は柱に拳を押し付けて幽霊が見えると言い張る」というのは早口言葉みたいなもので、どもりの矯正用に、言葉をスラスラいえるようになる練習にビルが時々口にしているフレーズ。

原作では、大人になったビルは小説家になっている。作者のキングよろしくホラー小説で一発当てて大ヒットし、美人のハリウッド女優オードラと結婚した成功者。オードラも途中からデリーに参戦し、イットの毒牙に。

今回の映画では、ビルの描いたベヴの絵が映る場面があった。ジョージーに折り紙の船を作ってやったり、手先が器用そうなイメージからすると、大人になったビルは作家じゃなくて芸術家、画家になっているかも。ルキノ・ビスコンティの「ベニスに死す」の主人公も映画では作家から作曲家に変わってて、あれは劇中の音楽と主人公の心情をより強く結びつけるいい変更だったと思いますが、イットでもビルの描いた絵によってなにか原作にはない表現ができるようになるかも。もちろん、原作通り小説家になる可能性も90%くらいあります。

それからソフィア・リリス演じる紅一点のベヴァリー・マーシュ。

ベヴァリーは結構存在感のある役で、演じるソフィア・リリスもぴったり。ビルとのキスシーンとかも含め原作よりは大人びた面のあるキャラでしたが、実際グループの中では最年長の15歳が演じることで危なげない演技になっていたと思います。

ベヴァリーは原作では父親に日常的に暴力を振るわれている。映画のような性的虐待は(たぶん)なく、父親との性的な関係は、大人になって父の住む家を訪れた際、イットに取り憑かれた老婆が喚き散らす言葉に含まれている。

大人のベヴァリーは確かファッションデザイナーとして頭角を現しているんだけど、親父と同じように暴力を振るう夫トムと一緒になっている。肉体的にも精神的にも支配下に置かれている状況で、何事もトムの命令に従い、トムには逆らわない態度のベヴァリーだが、再びイットが現れたという連絡を受けてすぐさまデリーに向かう。

ここで見せるトムへの反抗的態度から、ベヴの本性というか強い一面が見られるんだけど、映画版では最初から結構強そうなので、大人になってDV被害を受けているというのはどうなんだろう…

夫のトムの視点で描写される部分では、トムが理想の「獲物」としてハイエナのようにベヴァリーを狙っていたり、なかなかにムカつきます。トムも逃げ出したベヴァリーを追いかけてデリーに向かいますが、その末路はやや拍子抜け。でも、結構いいキャラなのでできれば映画版でもイットの手先として活躍してほしいものです。

ちなみに、このベヴァリーとトムのようなDV夫婦の話で、逃げる妻と追う旦那というストーリーの小説が「ローズ・マダー」です。旦那が警官で、けっこう面白んだけどどこか乗り切れないところがあったような印象。映画化されると言われてたけど、どうなったんだろう。

おしゃべりなリッチー・トージア。

演じるのはフィン・ヴォルフハルト、キングの小説に多大な影響を受けているドラマ「ストレンジャー・シングス」の主人公も演じてますね。しゃべりっぱなしで人真似物真似ばかりしていて(しかし似ていないという設定)チンコとか下品なことばかりいうお調子者キャラ。原作イメージと比べると幼い感じがしますが、なかなか雰囲気出ていたと思います。

普段から軽口ばかりいっているので、いざ彼がイットに遭遇して素で大泣きする場面は結構ギャップがよかったですね。原作でも準主役級の存在感がありましたが、映画でも最後とか活躍していました。

大人になったリッチーは物真似コメディアンとして成功していて、ビルと並んで主役級の活躍をしていたと記憶しています。あるいは、おしゃべりで出番が印象に残っているだけかも。

でぶのベン・ハンスコム。

大人になったベンは建築家として成功して、有名な建物なんかも手がけています。原作では子供時代も、遊んでいた小川にダムを作って堰き止めたりしていて、そっち方面の才能があったことが描かれていますが、映画版ではそういうシーンはありませんでした。代わりに、図書館でデリーの歴史を調べ上げ、この町にちょっと異常なところがあることを突き止めます。

映画のベンは転校生なので、もともとなじみのない土地に興味を持ってデリーの歴史を調べ、その結果27年周期の事件に気づく、というのはなかなかスマートな脚本だと思います。

そうすると続編でのベンは建築家ではなくて歴史学者とか、学校の教師になっている可能性もありますね。しかし、前記授業の終わりにベンが街の風景を模したジオラマみたいなのをもっていたのは、やっぱり建築的才能があることを示唆していると考えられて、続編も原作通り建築家になるのかもしれません。

それから、ベンがダイエットして痩せているというのもポイント。肥満児ではなく普通の体型になっていて、ハンサムボーイ化。クリス・プラットが演じるのかどうか不明ですが、大人になったベンは公私共に充実した生活を送っています。それが、デリーに呼び戻される。

ベンのポイントはベヴァリーとのロマンスの帰結ですね。原作では、ベヴァリーに詩を送ったのがベンだったことは大人になって再開したときにはじめて判明します。映画では少年時代にすでにわかってしまいますが、ベンはベヴァリーに片思いのまま。続編ではその辺がどうなるのか。

実は重要なマイク・ハンロンの役割。

ベンが建築家でないと困るのは、原作では歴史方面の役割はマイクが努めているからです。マイクだけが、おとなになっても図書館司書としてデリーに残り、映画でベンがやっていたようにデリーの歴史をまとめています。そして、ふたたびデリーにイットが現れたことに気づき、負け犬クラブを招集するのもマイクの役目。

マイクのキャラは原作と映画でかなり変更があります。原作ではマイクとの関係で「シャイニング」にでてくるディック・ハローランにも言及があります。(イットの仕業による)デリーの災害で、軍隊駐屯地の黒人用酒場”ブラックスポット”が放火され80人以上の死者がでる。そのとき現場にいたのが兵隊だったマイクの父親で、かれを助けたのが友人のトレヴァーと、ディック・ハローランだった。ちなみに酒場を実質的に作り上げたのもハローラン。かれは当時、炊事係の上等兵。ハローランというのは、もちろんシャイニングで活躍する黒人のコック。

マイクは死の床にある父からブラックスポットの火災の話を聞くのですが、映画では別の家事で両親は焼け死んだことになっています。「シャイニング」の登場人物がちらっと登場したりするのはいかにもキング的な面白さがあるんですが、映画版イットでは時代を変えていることもあって、「シャイニング」との整合性が取れなくなるからこの辺の変更はやむを得ないところ。

続編でのマイクはやはりデリーに残ることになっているようですが、これについては監督のインタビューでもう少し詳しい説明がありました。原作でのマイクと違い、映画版の続編では悲惨な目にあっているそうです。イットの棲む街にいる恐怖に耐えかねてヤク中になっているとか。はたして原作のような活躍ができるのか、気になります。

神経質なエディ・カスプブラク。

過保護な太った母に溺愛され、身近にあるあらゆる危険や病気なんかを吹き込まれたエディは痩せて弱々しい、喘息持ちの虚弱体質の子として登場。しかし、かれが事あるごとに吸引している喘息用の吸引役は、実は偽薬であることが薬剤師によって明かされる。原作ではその事実をなかなか受け入れられないエディですが、映画ではかなり素直にそれを受け止め、母親の過干渉から抜け出すきっかけとなります。

映画版のエディが母に吹き込まれた健康被害にまつわるいろんな都市伝説をしゃべりまくるのは意外な笑えるポイントで良かった。演じるジャック・ディラン・グレイザーも小柄な風貌がぴったり。

原作では大人になったエディはリムジンタクシー会社を経営していて、アル・パチーノを送迎したりして成功している。で、結婚してるんだけど奥さんは母親と同じような肥満体で心配症の女性。少年期の観念からはなかなか抜け出せないんですね。

几帳面なスタン・ユーリス。

最後の一人、ユダヤ人のスタン。かれは一番几帳面な性格で、みんなが自転車を道路に横倒しにして走り出すところでも、一人だけ自転車スタンドを立てて倒れないようにしたりしてる。

下水道に入るのも嫌がったり、最後の下水道探索でも一人はぐれて怖い目にあったり、わりと悲惨な目にあうユリス。

そんなかれは大人になってマイクからの電話を受けて、浴槽で自殺してしまいます。

この自殺は原作では冒頭に描かれる出来事で、これから始まる物語に影を落とす印象的な場面になっています。互いの両親に反対されながらも若くして結婚し、周囲の反感をよそにトントン拍子に出世して成功していた矢先の出来事なので、可愛そうですね。

ということで、続編で大人になったユリスの出番はかなり少ないにきまってますが、回想シーンも多々使われるはずなので少年時代のユリスはまだまだ登場することと思われます。

主要メンバー意外の出番について。

ヘンリー・バワーズ。

主人公たちをいじめる不良のボス、ヘンリー・バワーズ。原作では落第して主人公たちと同学年という設定だったと思いますが、映画だとふつうに年長だったみたい。

映画の最後、かれはいったいどうなってしまったのでしょうか。登場しないので死んだのか?原作だと大人になった彼もふたたび登場し、イットにそそのかされて重要な役を仰せつかります。個人的にはなかなかいいキャラだと思う。生死不明だったかれが、実は…という設定で原作通りに登場してもらいたいところ。

ビルの妻、ハリウッド女優のオードラは登場するか。

ビルの妻で、突然デリーに発ったビルを追ってデリーに来る。しかし、そこでイットに捕まってしまい、イットの死の光をみて硬直、植物人間状態になってしまう。

映画だとベヴァリーが死の光をみて、ぷかぷか浮かんで固まっていました。それと同じことがオードラにも起きるのですが、ひょっとしてオードラのこの設定を、映画であわせてやっちゃったのか。つまりオードラは登場しないのか。その辺が気になるところです。

出番は少ないものの、オードラの登場する美しいラストシーンがあるので彼女がいないとするとエンディングもだいぶ変更になる。ま、90%の確率で登場すると思います。

ペニーワイズ

ペニーワイズは唯一、続編でもキャストが決まっています。当然、映画版と同じビル・スカルスガルド。

映画版、ピエロがよだれを垂らしたりしてエイリアンみたい、という印象を受けるのですが、これは原作のイットの姿に通じるものがあります。原作では、実はイットはメス?で、下水道にたくさん卵を産み付けているのです。「エイリアン2」のクイーンエイリアンそのもの。この辺が、ときたま垣間見えるペニーワイズの歯がたくさん並んだ気色悪い姿に通じているように感じます。

ピエロ姿の彼は問題ないとして正体?を表したイットの造形がどんなもんになるのか、楽しみです。原作では巨大な蜘蛛のイメージでした。それをがんばって再現したテレビ版ではしょぼいと不評でした。個人的には頑張っていたと思いますが。映画ではCGも発達して、予算も多いと思うので力技で蜘蛛の化物を再現するのでしょうか。それとも、もっと抽象的な観念的な存在として描くのか、あるいは蜘蛛vs亀の壮大なアクションシーンにするのか。

まとめ

まだ制作決定段階ですが、脚本の細かいところより続編では大人版のキャストがだれになるのかが気になりますね。監督の頭ではすでに候補が決まっているそうですが、スケジュールの都合なんかもあるので。ベヴァリー役はジェシカ・チャステインというのが最右翼だったけど、演技的にはまったく問題ないとしても映画で演じたソフィア・リリスのイメージからはちょっとずれるような気もする。髪も金髪だし。

それから回想シーンもたくさんある(と思う)ので、子役が成長しすぎないうちに早めの撮影開始を願うばかり。

原作と比べながら思うのは、やはり圧倒的な原作のディティール感と、夥しい分量。そして、そこから上手にプロットを抜き出している映画版のうまさ。とくに、個人的には気負いすぎず、なんのてらいもないストレートなホラー映画としても結構怖くできているのに感心した。

  • イット ”それ”が見えたら、終わり
  • (It)
  • 監督: アンディ・ムスキエティ
  • 2017年
  • 上映時間 135分
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