定期預金の代りに投資信託4

セゾン投信について。2ちゃんねるの投資板というのがあって、そこにセゾン投信のスレッドがあったので読んでみたらずいぶん荒れていました(笑)。どうも、ここしばらくの成績が悪いと言うことと、信託報酬が相対的に高くなっている、という点で文句を言っている人がいるようです。まあ、大半は煽りのようでしたが。信託報酬だけ搾り取られるとか、最初に投資した人の養分になるとか、こうした認識はどこからでてくるんだろう。

世界経済は長い目で見れば今後も成長を続ける。これが、長期の世界分散投資をするうえでの唯一の前提で、とりあえずこの前提に乗れるかどうかが、このファンドに投資すべきかどうかの分れ目になります。これに疑問を感じるのなら、投資すべきではない。しかし、成長し続けるという点ではその通りと思う人でも、「長い目でみれば」という点がだめという人もいるかと思う。

実際、世界経済は長い目で見れば成長を続けているけれど、短期的には、極端なマイナスになっている時期もある。1年単位でみればプラスになったりマイナスになったりコロコロ変わっている。だから長期投資の場合は数年単位で推移を見守るしかなく、当然5年10年と保有するつもりで投資することになる。成長を続けるのであれば、当然保有期間は長いほどいいのだから、自分が死ぬまで持ち続けてさらに次代に残してそこでも続けていくのがもっとも利益の出るやり方だ。とはいえ、多くの人は自分が使うために投資をするわけで。

世界分散長期投資で、自分が生きているうちに利益をだしたい。最大値を求めると死ぬまで持ち続けて次代に遺すことになってしまう。それを避けるためには、二つの目標を設定するのがいいのではないか。

一つは、目標金額。到達したい金額を設定し、それに到達した所で投資は終了とするというわかりやすいやり方。自分なりの期待リターンを設定した上で、いくら投資するのか、どれくらい積立てるのかを計算して、何とかなりそうな金額を設定するのがいい。むちゃな目標を設定すると、結局死ぬまで持ち続けても達成できないことになるけど。設定したら、後は到達するまでほっとく。世界経済は長い目で見れば成長を続けるから、日々の値動きに悩まされる必要はないのだ・・・。

もう一つは投資期間を制限すること。例えば10年とか、20年とか、投資する期間を限定する。設定した期日が来たら、投資は終了。この場合、投資終了直前に大暴落が起きたりすると痛手が大きいので、ある程度の期間が過ぎたら一定割合で売却していくのがいいかもしれない。20年投資するばあい、10年過ぎたら1年に1割ずつ売却していくとか。このルールに従えば、途中で暴落があろうが暴騰があろうが気にすることはない。暴落時の一括償却さえ避けられればそれでいい。それさえ避ければ、長期の投資をした結果、世界経済の成長にしたがって利益はでているはずなのだから・・・。

別に馬鹿にしているわけではなく、世界分散の長期投資ってそんなもんだよなと思います。ま、死ぬまで保有するのがいいとかいうと、馬鹿かと思われそうですが、一応理屈としてはそうですよね。それは極端としても、少なくとも1年2年で結果が出ないことに不満を感じる人は、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドや世界経済インデックスファンドには向いていないからやめた方がいいと思います。わたしの場合、まあ預金感覚なのでそれほどプラスに期待していないというのもあるんですが、そもそも吹けば飛ぶような金額なので。投資は余裕資金で、というのが鉄則ですが、博打のように一晩ですっからかんとかいうことがないのでマイナスでも妙な安心感があります。

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