ニール・ゲイマンの「アメリカン・ゴッズ」ドラマ化。

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2017/07/16追記

7月16日現在、この本は絶版品切れで文庫化もされていない。ドラマが公開されるのにあわせて再版したり、文庫化したりしてもいいはずなんだけど。版元は角川書店。スティーブン・キングの「ダーク・タワー」シリーズは、おそらくは原作ファンにとっては悲しい出来映えになるであろう映画の公開にあわせて全冊新たに出版されることになり、順次刊行が続いている。何冊もあるダーク・タワーシリーズを新たな装丁、表紙で出すついでに、こっそりアメリカン・ゴッズも上下巻くらいで出してしまえばいいのに。

それともamazonビデオとは別チャネルで、日本での放映が決まっているんだろうか。それにあわせて出版することになっているのかしら。

以上、追記でした。

ニール・ゲイマン。評判がいいのは知っていたけどほとんど読んだことなかった。誰だったか、スティーブン・キングだったかのコメントで、ニール・ゲイマンのおすすめ作品は全部。全部読むべき。みたいなことが書いてあったような覚えがあります。

そんなニール・ゲイマンの「アメリカン・ゴッズ」がアメリカでドラマ化、というのは数年前から話があったような気がしますが、去年くらいにようやく具体的なキャストとかが発表されていて、ついに2017年公開が決まったようです。

なお、原作の「アメリカン・ゴッズ」は初めて読んだニール・ゲイマンの本。手元にある単行本上下巻の帯を一部引用すると、

まるでハイテク遊園地の新旧「神合戦」ライドに乗せられたような!こんなスリル、初めてだ。-荒俣宏氏

人間の未来を占う今世紀最大の問題作!

北欧神話やギリシア神話、アイルランドやインドの神話などなど・・・・・・。大昔、地球は神々とその物語で満ちていた。圧倒的なスケールで描き出す、傑作の名にふさわしい、唯一無二の物語。

ということで、相変わらず宣伝文句というものは随分大げさだなあと感じずにはいられない・・・。

物語を極めて大雑把に説明すると、まずこの本では神々が、神話の登場人物ではなく現実の存在として登場する。アメリカが舞台で、昔の世界の神々(北欧神話、ギリシャ神話などの神々)は故郷を離れ、僅かな信者を糧にアメリカ各地で細々と暮らしているという設定。しかしテクノロジー溢れる現代世界には新しい種類の神(テレビの神とか、テクノロジーの神)が誕生し始め、古い神々は徐々に居場所を失いはじめる。そして、このままでは滅亡すると感じた古い神々が、新しい神々と対決する、というお話です。しかし、これは設定というか全体の流れで、このあらすじと大げさな帯が組み合わさるとそれこそ壮大な、映画のロードオブザリングみたいな「神合戦」が始まってしまいそうな予感がしますが、そういうお話ではありません。そういう話を期待して読むと肩すかしを食らうかもしれない。神とか争いとか、あまり先入観を持たずに読んだ方がいいと思います。どちらかというとこの本はどこに連れて行かれるのか、展開の読めないロードノベルですが、徐々に物語の行く末や、隠されていた謎が明かされていく様が面白い、よく計算して書かれた本だと思いました。神々同士の戦いもでてきますが、それも戦争とか合戦っていうものではなく、もっと気の利いたスマートなものだと思いました。

あと文章がいい。ニール・ゲイマンの本が評価される理由がわかった。特に冒頭の章。シャドウとよばれる主人公の若者が刑務所から出所するところから始まりまって、出所直前に奥さんが交通事故で死亡したと告げられて、故郷に帰る飛行機でたまたま隣り合ったウェンズデイと名乗る謎の男から、破格の好待遇、ただし内容は不明の仕事をオファーされるまで。

あと人種のるつぼであるアメリカの成り立ちとか、そういったものも描かれているようですが、日本人の私にはそういう視点で感じる物はあまりなく残念でした。

これがどんなドラマになるのかなかなか楽しみです。キャストは、主人公シャドウがリッキー・ウィトル。あまり見ない人ですがイメージはぴったりです。イギリス出身、もともとスポーツマンでサッカー、ラグビーをしていたそうで、ドラマで活躍しているようです。ウェンズデイはイアン・マクシェーン。なかなか渋い。マッド・スウィーニー役がパブロ・シュレイバー。といった感じで、スターや大御所は見あたらないがイメージによくあったキャスティングをしているのではないでしょうか。予告編も見られるので、興味のあるかたは見てみてください。なぜか私のパソコンではエラーが出ますが。

Here's the first look at American Gods.