「僕だけがいない街」読んでたら「デッド・ゾーン」を思い出した

「僕だけがいない街」っていう漫画が、今度Netflixでオリジナルドラマ化されるそうだ。

有料放送サービスでオリジナルドラマっていうとwowow製作のがいろいろあるみたいだけど、Netflixは海外だけでなく日本でも流行ってるのかな?結構お金かかりそうだけど。少し前の「火花」とかも評判いいらしいし、日本でも力を入れてくれるのならますます見ようって気になるもんだ。

それはともかく、「僕だけがいない街」はたまたまこないだNetflixでアニメ版をみた。予備知識まったくなしで見たので結構楽しめたけど、どうも腑に落ちないところがあったので漫画版も全巻読んでしまった。そういう作戦なのか?と思うくらい、漫画を読んだら腑に落ちた。

漫画を読んで疑問は解決した。漫画だとすごく大雑把に一部、二部と分けられそうなところ、アニメ版は二部を相当端折って駆け足で終わらせた感じがある。どうせならあと3話くらい追加すれば端折らずにすんだような気がするが、だめだったんだろうか。そのせいでラストがすごく唐突に思える。

感想。

まず、アニメの主題歌がアジカンのRe:Re:。正直、曲調が雰囲気にあっているとは思わないけど歌詞は合っているし、曲も好きだしちょっと懐かしいところもいい。

それから第一話、サスペンスとしてつかみはいい感じだった。主人公のお母さんが刺し殺されてびっくりした。

あとアニメ版は子供時代の主人公の声優がよかった。これ、朝ドラの主人公をやってた女優さんなんだね・・・。子供らしさがあって、声優特有のわざとらしさみたいなのがなくて、いいと思った。

子供時代、虐待されてた雛月さんをみんなで助けるという展開は感動したし、その後の子供たちの交流もほのぼのしていてよかった。

その反面、現代パートは尺が足りないせいか少し物足りない。肝心のお母さんを刺したやつがどんなやつなのかいまいち分からないし、そいつとの対決もずいぶん簡単に片付けられてしまったという印象。あとピザ屋の店員も途中で忘れてしまうくらい出番が少ないので、存在感が薄まっている。そのあたりの不満というか違和感は漫画を読むことで解消された。ほんとにこれ、漫画を読ませる作戦なの?って思ってしまった。

ところで、この話はもちろん「バタフライ・エフェクト」によく似ているし、ということは「シュタインズ・ゲート」にも似ている。まったくパクリではないけど、「バタフライ・エフェクト」をもう少し膨らませて、でも「シュタインズ・ゲート」ほど大げさにしないできれいにまとめた、という感じかな。

しかし、このお話を見ていてもう一つ思い出すのは、スティーブン・キングの「デッド・ゾーン」。たぶん元ネタのひとつになってるんじゃないかな、という気がする。「デッド・ゾーン」の主人公は過去にもどることはできないけれど、人の過去、未来を透視する特殊能力がある。その力は人を助けることもあるけれど、主人公を苦しめる。

「デッド・ゾーン」と比べると「僕だけがいない街」は救いのある、暖かい話だった。「デッド・ゾーン」はより暗く、孤独で、悲しい話だった。どちらも主人公が自分に直面して迫り来る運命に抗う話だったと思う。「僕だけがいない街」はそこに仲間がいて、「デッドゾーン」の主人公は基本一人だった。「僕だけがいない街」は大ヒットして流行ったけれど、孤独な魂の琴線に触れるのは「デッド・ゾーン」のほうかもしれない。

いや、どっちも普通におもしろいんだけどね。でも、「デッド・ゾーン」は原作も面白いけど映画も傑作。「僕だけがいない街」の実写映画は、どうもあまり評判がよくないらしいですね。Netflixにあるのなら、今度見てみよう。

映画版「デッド・ゾーン」はたぶんクローネンバーグ最初の「わかりやすい」ストーリーのある映画で、ラストは泣ける。むりやりスティーブン・キングの宣伝をするわけではないのですが、「僕だけがいない街」の関連作として頭に浮かびました。主人公の払う犠牲、主人公とヒロインとの関係など、やっぱり共通する点もありますね。面白いからまだ見ていない/読んでいない方は是非みてみてください。

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