アニメ「ガンゲイル・オンライン」の感想。

ネットフリックスでアニメをイッキ見した。

ガンゲイル・オンライン。これは面白かったほう。対戦型のオンラインゲームは大流行しているが、このアニメはそういうシューティングゲームの世界が舞台になっている。

ほんの少し未来の話で、この世界でのゲームはVRシステムを使って仮想現実で行われる。2019年現在のVRマシンと違ってヘッドギアで脳波を読み取ってゲーム内アバターをコントロールするので、ベッドに寝っ転がった姿勢でプレイしてる。またシンクロ率は相当なもので細部までほぼリアルな身体感覚を伴っているみたい。こんなゲームがあるのなら実際にやってみたいけど、これに近いものが実際に出来上がるのには少なくともあと5年くらい掛かりそう。

ゲーム内の出来事と現実生活のリンクが興味を引くものの、お話自体はわりと単純でメインはゲーム内で行われるバトルロイヤル。

このバトルロイヤルの描写は、楽しくみられた。多対多、多対一、一対一の見どころを押さえていてよかった。ちょっと主人公の強さに裏付けがなさすぎるのが気になりましたが、主人公だからそういうもんなんだろう。

ゲーム外のリアルなパートでも、実際に人が死ぬというような不穏な話がでてくるものの、全体としては深刻なものではなくむしろ肩透かし的にほんわかした雰囲気で終わってしまう。それはそれで、よかった。

でてくるキャラクターは女子はみんなかわいく、彼女らを眺めているだけでも楽しいかもしれない。とくに主人公のレンとその相棒のフカ次郎はどっちも小柄な少女で、二人が物騒な武器を振り回している絵面も面白い。そしてこのアニメは絵がうまい。時々描写が雑になることもほとんどなく、作画のクオリティが非常に高い。

音楽もよかった。歌もフィーチャーされていて、劇中で人気歌手神崎エルザの歌が流れる。最初これ実在の歌手とタイアップしてるのかと思ったら、そうじゃないみたい。

あと感心するのが声優。いつも思うんだけど、こういうアニメの、現実離れした喋り方を擦るキャラの声を違和感なく演じるのはすごいと思う。さらに今回はリアルとゲーム内でアバターの容姿に相当な隔たりがあるが、主要な登場人物はそのどちらも同じ声優が一人二役でやっている。主人公のリアルとアバターの声、同じ人とは思えない。さすがプロ。あと敵役のピトフーイという人の狂いっぷりもよかった。

私が殺すまで死なないで、とか、絶対にぶっ殺すとか物騒なセリフもたくさん出てくるけれど、それはゲーム内だから。そこから、現実世界での倫理観が揺らいでいくようなことがあると私好みだったんだが、そうはならなかった。一瞬、そういう展開になるのかと思ったけれど、もっと軽い方向に舵を切ったみたい。

でも、気楽に楽しむことのできるいいアニメだと思いました。12話とコンパクトにまとまっているので見やすいのもいい。むしろ、もう少し長く観ていたいと思いました。

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