高校野球の強制坊主頭と根性中心の指導が早くなくなってくれればいいな。それからプロ野球の応援もうるさいんだけど。

いま夏なので、夏の高校野球がテレビで放送されている。

野球というスポーツ自体は、見てれば面白いんだけど、高校野球とプロ野球、どっちも嫌な感じがする。

高校野球の嫌なところは、一言で言うと清潔感を装っていながら実際はダーティーなところがたっぷりある点。
高校野球のダーティーには2種類あって、ひとつはスポーツマンシップにのっとったりしてさわやかを装いながら、実際はいまだに根性中心の世界で、野球部員にもクズや不良がいるし、指導者側も古くさい軍国主義者が多い点。もう一つは、高校生の部活の延長でありながら利権まみれ金まみれな点。

野球部員の悪行についてはとりたてて言う必要もなく、これまでもイジメやいびりや万引きや飲酒喫煙など、ちょくちょくニュースで報道されている。甲子園出場禁止されたりした学校もある。部内でのイジメとかの陰湿な雰囲気は、クリーンなイメージとは正反対。

マツコ・デラックスが、「野球部出身者は十中八九、クソ野郎」と発言していたが、あながち間違いでもないと思う。実際に野球部員ってさわやかでスポーツマン的な印象がありながら、バカとか不良が多かったような気がする。

ま、それはどの部活でも似たり寄ったりかもしれないが。

指導者の脳筋具合もかなりのものではないかと思う。第一未だに坊主頭強制っていうのが意味がよく分からない。

今年もどこかの高校の監督が、かき氷禁止とか、携帯電話は解約させるとか、小遣いも制限したりとかで話題になっていた。こういう類の厳しさは今時珍しいと思うが、高校野球であればそういうのもなんかわかる。と思ってしまうのが、これまでの野球部の指導がどういうものだったのかを物語っている。

球数制限がなく、練習でもむやみに投げて、投げすぎで肩を壊す生徒も沢山いるようだし。野球部を指導する皆様におかれましては、根性も大事だけれど練習における合理性はそれ以上に大事であるとはっきり認識していただきたいものです。

あとは応援も。無理矢理応援させられている生徒がいなければいいのだけど。応援部とかが好きでやっているのはいいんだけど、他の生徒を強制参加させるのがいやだ。それは自由の侵害で、罪だ。仮に強制参加がなかったとしても「受験勉強するんででれません」とか言ったら学級裁判で死刑にされそうな雰囲気がかもしだされていたりしそう。そういう雰囲気があるだけで同罪だろう。

ついでに真夏の炎天下で試合をするというのも微妙。甲子園という伝統を替えにくいのは分かるが、最近日本の夏の暑さはおかしいから、死人が出る前にドーム球場にしたほうがいい。
それから高校野球が利権まみれ金まみれなところ。

山本夏彦がなんかで書いていたのを読んだが、そもそも高校野球自体が朝日新聞の始めた宣伝・集金目的のキャンペーンで、高野連もそれにぶらさがっている利権団体に過ぎない。

そのくせ、学校や生徒に干渉しすぎだと思うし、勝手に細かい規則を決めすぎていると思う。
野球部員の不祥事による出場停止とかも、高野連が偉そうに出場停止とか決めちゃうのが理解できない。学校側が決めることだと思うが。

どうせ金儲けが目当てのくせに、とか思ってしまう。

プロ野球については、単純に応援というか、客席の雰囲気があわない。

メジャーリーグの試合とか客席を見ていると、午後のまだ明るいうちから、ビールを飲んでゆったり試合を楽しむ、といった雰囲気で、娯楽として素直に楽しめる感じがする。

それが日本の野球だと、なんかおそろいのハッピを着て、メガホンを打ち鳴らして、応援する選手の出番にはみんなで声をあわせてかけ声をかけたりして、しまいには巨大なコンドームみたいなのをそこら中に飛ばしたりして・・・

うるさくてバットの音とか選手のちょっとした声とかがまったく聞えない。メジャーリーグだとそういうのも聞えることがあるんだけど。

日本でも、全員がそういう応援を強制されているわけではないだろうが、どうもああいう客席の雰囲気が嫌い。

客席が観客一人一人の自由な場ではなくなり、「応援」という儀式への参加を要請されているような。

映画館で主演俳優がスクリーンに映るたびにメガホンならして応援してたら大迷惑だろう。野球でも同じように思ってしまうわたしは、おかしいのだろうか。

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