唐突に家(注文住宅)の話なんですが。
ヒノキヤグループがあらたに加湿器業界に参入、24時間オート加湿システムの販売を開始した。その名も「極楽加湿」。これはなかなすごいと思う。
ヒノキヤというと、斎藤工が宣伝してる全館空調のZ空調が売りの住宅会社。このZ空調、それまで高額で高嶺の花でなかなか導入されてこなかった全館空調システムが比較的安価に導入できるという画期的なもの。
で、その全館空調の大きなデメリットのひとつが冬場の乾燥だった。今調べたところ、Z空調を使うと湿度が20%切るとか、毎朝喉が痛いとか、なかなかに激しい乾燥度合いらしい。全館空調を使う場合は加湿器必須だとか。
せっかく快適な全館空調なのにこれでは困る…という欠点を潰してくる今回の加湿器導入、すごいんじゃない?
ちなみにZ空調とは。安くて性能も悪くない、全館空調システム。
アメリカとかだと全館空調ってわりと普通らしい。家のどこに居ても寒くない、暑くない。それが当たり前。しかし日本だと、冬に帰ってきて暖房を入れてガタガタ震えながら部屋が温まるのを待つ、それが当たり前。ヒートショックで人がバタバタ死ぬのも日本ならでは。
それを解消するのが全館空調システムで、ようやく日本でもいろいろ出てきたなかで、おそらく最も安価で効率のいいのがZ空調。
全館空調は導入コストが問題だが、300万くらいするものもある中でZ空調は120万くらいってことなので、比較するとかなり安く導入できる。
安いといってもしょぼいわけではなく、換気システムとエアコンとダクトの組み合わせで、使うエアコンをダイキンの汎用型にするなどシンプルな作りにしてコスト削減しているらしい。その結果メンテも比較的楽で低コスト。
と、実際にZ空調のついてる家にお邪魔したことがあって、かなり快適だったのでおすすめしてみました。
全館空調は乾燥する。それを解消する、24H加湿システム。
全館空調のデメリットは乾燥。24時間エアコンつけっぱなしってことを考えると乾燥するのは当たり前で、これは全館空調のメリットを打ち消しかねない欠点。
湿度が低すぎると喉を痛めたりするし、風邪にもかかりやすくなるかもしれない。とくに最近はウィルスとかに敏感になっているし、乾燥は気になる、って人も多いはず。
全館空調を調べると冬の加湿器は必須って声が多い。
今回ヒノキヤが発表した「極楽加湿」は、Z空調と組み合わせて1フロア1台で24時間湿度をちょうどよく保ってくれるシステム。
要は全館空調用のダクトを利用して加湿もするっていうシステムらしい。給水も壁付けの給水口を取り付けてそこから自動でやる仕組み。おそらく本体はごく当たり前の加湿器で済むし、ダクトを空調と共用しているってのがポイントの、かなり安上がりな仕組みなんではなかろうか。
全館空調のダクトを使うとかじゃなく、単純に壁面に給水口を設けて24時間自動で給水できる加湿器だった。どの部屋に設置しても問題なく、Z空調の換気システムと組み合わさることで、1台で1フロア全部が加湿されるということらしい。
しかも極楽加湿は安い。日経の記事、
加湿器本体と周辺部品を合わせた価格は1台4万920円。給水用接続口の工事が別に約1万円かかる。全館空調装置に加湿器を組み込む場合は数十万円ほどかかることがあるという。
とあるので2階建ての家なら1フロア1台、合計2台で10万ちょっとで導入できる。数十万円ほどかかることがある、っていうのは、わかりづらいけど他社の全館空調システムの場合って意味でしょう。
空調装置に組み込んだりしないので、メンテの手間もなさそう。公式ページの宣伝では1シーズンに1度フィルターを掃除するだけって書いてある。
というわけで、全館空調の加湿システムとして、「極楽加湿」はかなり期待できるのではないでしょうか。
Z空調+極楽加湿はひょっとするとかなりいいかも。
ヒートショックで死ぬとかいう悲惨な出来事が日本から消え去ってほしい。
そのために全館空調がどんどん導入されればいいと思うんだけど、ヒノキヤのシステムは導入費用もやすく、さらに今回の極楽加湿で乾燥というデメリットにもきちんと目を向けている。
「Z空調」とか「極楽加湿」ってネーミングセンスはかなり独特だけど、システムとしては悪くない。ヒノキヤの社長は一条工務店にいたこともあるみたいで、家の性能や価格面での対抗意識もあるのではないかと勝手に想像してます。
これから発売ってことなので、最初はいろんなトラブルが発生すると思うけどどうなるのか見守っていきたい。個人的にはかなり期待してます。