ホラー映画「パラサイト・バイティング 食人草」の感想。

一発屋スコット・スミス原作、「ルインズ 廃墟の奥へ」の映画化。

原作は、はっきりいって冗長だという感想だったのですが、映画版は短くまとまってる。その点は原作よりもいいかもしれない。

おおまかなあらすじは同じ。卒業旅行でメキシコにでかけた大学生たちが現地人も近づかない危険な場所に足を踏み入れてしまい、そこに生育する食人植物に襲われ絶望的な状況に陥るという話。

映画版の邦題は「食人草」で、廃墟に待ち受ける脅威を全面にフィーチャーしている。開き直っていると言ってもいい。もとのタイトルは原作と同じ「廃墟」で、小説の邦題も「ルインズ 廃墟の奥へ」だったのですが、べつに食人植物の登場がサプライズってわけではない、と思う。食人草の登場を引っ張っているわけでもないし、ネタバレではないでしょう。

原作はけっこう無味乾燥な雰囲気のままずっと進んで行く話で登場人物もあんまり特徴がなくて印象に残らなかった気がします。それがまあ、登場人物の置かれたどうにもこうにもならない絶望的な状況を多少引き立てていたのかな、と今にして思うわけですが、映像でみるとさすがに4人の若者たちの姿は多少印象に残ります。

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あらすじ

4人は行方不明になった兄弟を探してるドイツ人に誘われて、廃墟に向かいます。そこはドイツ人が参加してた発掘調査の場所ってことで、やばい場所だってのはだれも知らないんだけど。

そのピラミッドみたいな廃墟は、実は食人草のはびこる危険地帯で、一度でも入ってしまったら二度と出てこれない場所。なぜ出られないかというと、出てこようとすると銃やら弓やらで現地の人に殺されるからです。

とりあえず出ようとしたところで地元の人に攻撃され、言葉も通じず、わけもわからないうちにまずギリシャ人が殺されます。

びっくりした一行はとりあえず廃墟のてっぺんに戻る。うろうろしていると、兄弟の携帯の着信音が廃墟の内部から聞こえることに気づく。で、ドイツ人がロープで廃墟の内部におりるんですが、映画のお約束で運悪くロープが切れ、ドイツ人は墜落、背骨を折ったかどうかして動けなくなります。

助けが来るのをまつしかない一行をいよいよ食人草が襲います。なんと、兄弟の携帯の着信音と思われたのは、食人草が人を誘い出すために発している音だったのでした。

逃げることもできず、食料もなく、けが人を助けようにも道具も何もなく、食人草は積極的に攻めてくるという状況で、4人の絶望的なサバイバルが始まります。

グロ度高めのホラー映画。

まあ、サバイバルしようがなくどんどんやられていくわけですが。

どう転んでもダメという絶望感、焦燥感を、映画では直接的にグロ描写に置き換えて見せてくれる感じ。思っていたよりもずっとグロい映画でした。落下したドイツ人の足が折れてて、そのままだと壊死するということで麻酔もなく足を切断したり、食人草に体内に入り込まれた女の子が、それを取り除くためにナイフで無理やり取り出そうとしたり。

グロさはなかなかのもので、メキシコという場所柄もあり、「グリーン・インフェルノ」風味の感じられる場所がところどころありました。

あとラスト、半狂乱になった女性や疾走感は「悪魔のいけにえ」にインスパイアされたものかな、と思った。

まとめ

ラストは原作と同じく弱いし、食人草がなんで今までずっとそこにあるのか、なんで外に広がってないのかとかいろいろ不明な点も多いものの、なんとなくまあ見られる映画でした。

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脚本は原作者のスコット・スミスが担当。
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