ヒューレット・パッカードの「spectre x360」というノートパソコンを買った。2017年11月バージョン。ベーシックモデル、core-i5 8250、8GB RAM、256SSD、それにMicrosoft Office Home&Businessというスペック。
ノートパソコンを買った理由。
個人的に使っているパソコンがペンティアム4というすごい昔のやつで、そろそろ新しくしたかった。Windows8.1にバージョンアップしてあって起動はわりと早いし意外と使えるのですが、最近はネットサーフィンするだけでも重いページが多くて表示に時間がかかる。YoutubeでもHD画質のものはコマ送り。あと、起動直後からファンが猛烈な勢いで回転する。ずっと回転し続けている。あまりにうるさいので数年前から回転数制御ソフトで無理やり回転数を下げているんだけど、よく壊れないなと思います。
そろそろ、新しいのがほしいなと思っていました。
それから時々出先でもパソコンを使う。今までは、どうしても必要なときには重さ優に2kgを超える15.6インチのノートを持ち出していたが、それがめんどくさくなってきた。出張なんかの際に常に携行できれば何かと便利だし、ちょっと軽めのノートが欲しかった。
私用で使うのも、最近はパソコンでゲームもやらないしちょっとしたことができれば十分なので、ノート1台でどちらの用事も足りるな、と思いました。
選んだときの基準。
なので、軽量なノートをさがすことにしました。調べてみたら13.3インチの軽量ノート、ウルトラブックといったジャンルがあることがわかって、そこで購入できるものを探してみることにしたのでした。条件は以下。
- 新しもの好きなので型落ちの古いCPUは避けたい。どうせなら第8世代CPUがいい。
- とくに理由はないけど、メモリは8GB。
- ドライブはSSDで最低256GB。
- 液晶サイズは13.3インチ以上。さすがにそれ以上小さいと見づらい。
- 解像度はフルHD。4Kは、13.3インチではフルHDと区別できないと思うので不要。
- 重さは軽いほどいい。どんなに重くても1.5kg。
- 大きさも、小さければ小さいほどいい。ベゼルが狭いのに惹かれる。
- 長時間外で使うわけではないので、バッテリーはあんまり気にしない。
- インプットアウトプットの種類も、HDMI出力があればうれしいけど、必要なら後でハブを付けるのであんまり気にしない。
- それと、Officeは必須。インストールがめんどくさいのでできれば最初からオプションで選択できるやつがいい。
そして候補が二転三転した結果、最初はまったく眼中になかったspectre x360を買うことにしました。
検討対象。
まず候補に上がったのはZenbook13、XPS13、Huawei Matebook X Pro、LG gram、lenovo ideapad720s。
Zenbook13 UX331UN
第一候補であり、最後まで優秀なライバルだった。スペック的にはx360と同等で、さらに外部GPUを搭載している。そのくせ重さも1.14kgで、まあまあ軽い。そして性能の割に値段が安い。デザインもわりとおしゃれっぽくて、かなりいいノートに思えました。
XPS13
13.3インチノートのなかでは最高峰。小さいし、けっこう軽い。液晶の質も抜群。さらに同スペックのcpu、RAMを搭載したマシンに比べてXPS13は非常に成績がいい。これはデルが冷却排熱機構に力を入れているからのようで、このサイズのノートはただ軽く薄ければいいってもんじゃない、発熱をいかに処理するかがとても大事だということがよくわかりました。でも、XPS13はちょっと値段が高い。
Matebook X Pro
これも非常に気になったいいノート。液晶が13.9インチででかい。そのくせ、本体は小さい。液晶サイズも3Kという独特なサイズで、上下に広く実用的。1.3kgの重さも問題ない。でも、やっぱり値段が高い。
LG gram
14インチのものでも1kgを切る軽さで性能もよく、かなり気になっていました。なのにあまりレビューなんかを見かけない。いろいろ調べると、やはり軽さと性能その他はトレードオフの関係にあるようで、確かにカタログスペックはいいし、軽い。しかし、実際の動作においてはXPS13とかに負けてしまう。
ideapad720s
これもスペックの割には安くとても魅力的。軽い。しかし、どことなくデザインが気に食わない。そしてレノボのカスタマーサービス、品質に若干の不安を感じる。
ここではかなり迷いました。それぞれ違いはあるものの、どれも高レベル。そもそも、わたしの使いみちを考えたら多少の処理能力の違いはほとんど無視して構わない。それでも気にしてしまうのが人間の性なんですが。
このなかではZenbook13とideapad720sが安めの価格帯なので、zenbook13を買おうかな。でもofficeつけたら高くなるから、いっその事思い切ってMatebook X Proを買うか。それとも穏当にZenbookにしておくか。
などと迷っているときに、ヒューレット・パッカードのノートがあることに気づきました。
ヒューレット・パッカードのノートで迷う。
spectre13
これはHPのノートでは最上位シリーズで、高性能を1.1kg、厚さ1cm程度の筐体につつんだとてもおしゃれなデザインで、美しいし、モノとしての作りがよさそう。それだけでも魅力的です。
さらに、液晶がタッチパネルで、かつ画質もいい。そして音がいい。Bang & Olufsenと共同開発したスピーカーで、薄型ノートとしては相当レベル高いらしい。このノートはビジネスだけでなく、Netflixとか見たりして楽しむことも十分できるおもちゃになりそう。
ただ、これまでにいろいろ調べたことからすると、薄さ、軽さのためにけっこう犠牲になっている部分があるのではないかと推測されます。案の定、いろんなサイトを見てみるとspectre13のcpuはクロックダウンする場面が多く、core-i7もcore-i5も実際の処理速度はほとんどかわらないとか。おしゃれデザインの裏で多少性能が損なわれているようでした。
とはいえ、実際にその違いがわかるような使い方は多分しないだろうし、非常に魅力的なノートです。ここでHPのノートをいろいろ調べてみました。
envy13
これはspectreがアッパークラスだとするとミドルクラスの位置づけのノートです。しかし、デザインはspectreと同じ意匠を受け継いでいて、spectre13ほどのインパクトはないけどおしゃれだし、派手すぎない。そして、やや厚みが増し、重さも100gほど増えているものの、スペック的には遜色ない。美しい液晶、ノートにしては優れたスピーカーも同じ。これも非常にいいノートに思える。
spectre x360
このspectre x360がとても魅力的だった。デザインは、当然spectre13と同じおしゃれなもの。さらにこの筐体はディスプレイが360℃回転し、タブレットとしても使える2in1。当然タッチパネル対応。
画質はよく、音はやっぱりBang & Olufsen協力の優れたスピーカーを搭載。タイピングの感触もいい。やはりcore-i7モデルとcore-i5モデルで性能差がほとんどないけど、spectre13ほど発熱の問題もないらしい。
重さが1.29kgとやや重めなのが残念だけど、2in1にしては薄いほうだし持ち運びには問題ない。なにより、この2in1。Bang & Olufsenのスピーカーや美しい液晶は、2in1で本領発揮するのでは。重いのでタブレットとして扱うことはほとんどないと思うけど、これならベッドで寝転がってNetflixが楽しめるじゃないか。さらにspectre13と比べると値段も少し安い。
仕事にももちろん使えるけど、NetflixとかYoutubeを見るときに13.3インチの画面を気軽にベッドで見られるって、かなり楽しそう。そう思ったのでした。
最終的には値引きが決め手。
やっぱりデザインのせいなのか。ヒューレット・パッカードの3種類のノートを見てから、ideapadやLG gramは頭の中から消えさりました。それからmatebook x proもだいぶ影が薄くなりました。
xps13はかなり残ってた。zenbook13も捨てがたい。でも、HPのノートのほうがモノとしてより魅力的に感じました。さらにx360は2in1。その使い心地がどんなものなのか、実際にいじってみたいという気持ちがかなりありました。
ただ、やっぱり高すぎるからおとなしくzenbook13を買うか。
とおもったら、zenbook13は在庫切れでした。新しい、もっと軽いバージョンが出るのでそれに切り替わるようです。でも、新型はまたちょっと高くなる。
そのとき、たまたまネットでみたのがNTT-X Storeというお店のクーポン。会員割引が10,000円。アンケートに答えて20,000円。合計30,000円割引になるクーポン。そして、spectre x360も割引対象に入っていた。core-i5 8250、8GB RAM、256SSD、Office付きで、このクーポンを使うとなんと12万円台。
これは買わざるを得ない。そういうわけで、spectre x360を買うことに決めたのでした。