ヒューレット・パッカードのノート、spectre x360のレビュー。ファーストインプレッション。

spectre x360 ae0000

spectre x360 ae0000

ヒューレット・パッカードの2in1ノート、spectre x360 2017年11月バージョンを買って少し使ったので感想を書きます。正式にはspectre x360 ae000。ベーシックモデルで、cpuはcorei-5 8250、メモリは8ギガ、256GBのSSDドライブ。まず外観、触り心地から。

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筐体は頑丈か?

アッシュブラックという色しか選べなかった。黒ではなく、うっすら金色っぽい色合いでなかなかおしゃれ。無機質な真っ黒とかシルバーとかより好み。

持った感じはずっしり。店頭で見かけた東芝のLifebookとか、超軽量級ノートに比べると1.29kgはそれなりに重量感があるな、という印象。ただ、持ち運びに苦労するレベルではまったくなく、片手でも普通に持てる。他につかっている据え置きノートと比べると遥かに軽い。

薄さは13.6mm。spectre13と比べると3mmちょい厚いということだけど、十分に薄い。そして、薄さの割に筐体はかなり頑丈に感じる。ディスプレイを開いた状態で、キーボード側の隅を掴んで持ち上げてみても、本体が歪むとかたわむということはない。

ディスプレイ部も同様、両端をつかんでねじるようにすると多少しなる程度で、天板を押してもたわんだりせず、かなり剛性がありそう。

ヒンジ部分もしっかりしていて、ディスプレイがぐらつくことはない。画面にタッチするとグラグラするものの、ディスプレイの角度がずれちゃったりするようなことはない。ただ、ディスプレイを開いた状態で筐体を持ち上げて揺すっていると、どんどんディスプレイが開いていってしまう。まあ、そんなことする人いないと思うけど。そういうことをしなければ、90度でも130度でも、一度開いた位置でしっかり固定してくれる。長年使っていて経年劣化でヒンジが緩んでくる可能性はもちろんあるけど。

全体として、薄めのノートとしてはしっかりできていて、剛性も十分。頑丈かどうか少し心配していましたが、杞憂でした。

あとディスプレイを開くときには指のとっかかりになるくぼみがあって、開きやすくなっている。折りたたんだ状態から最初の4cmくらいは指でパカっと開けるようにヒンジが調節されていて、開閉しやすいようになっている。このへんも結構作りがいいと思った。

表面の仕上げ。

全体の触り心地。裏も表も全体が細かい梨地仕上げになっていて、わずかにザラザラしている。これのおかげでつるつるしすぎるということがない。と同時に、指紋がつかない。2in1で色んな所を掴んだり触ったりする可能性があるノートなので、こうした加工は歓迎できます。ディスプレイも指紋防止コーティングがされていて、指紋がつきにくい。安心してタッチパネルにタッチできます。

キーボード。

はっきりいって、キーボードの打ち心地はいい。普段からノートか安いワイヤレスキーボードを使っているので、まったく違和感がない。キーは一つ一つがしっかり押した感じがするし、打ちやすい。盤面もしっかりしていて、強く押してたわむこともない。あとキーにも梨地加工がされているので、多少指が滑りづらくなっているのかも。

賛否両論あるエンターキーの右側にあるhome、pgup、pgdn、endキーについて。個人的にはむしろ便利。というか何が問題なのかわからない。打ち間違いがおきるから、という理由で否定する人が多かったようですが、今のところエンターと右列のボタンを打ち間違えたことは一度もありません。これは、もともとテンキー付きのキーボードを使っていたので、なれもあるのかな。

なれないのは、むしろカーソルキー。今まではテンキーをカーソルキー代わりに使っていたので、この右角にある小さなカーソルキーになれるにはしばらく時間がかかりそう。↑を押すつもりでつい右シフトを押してしまう。

それとデリートキーの位置が理想より1マス遠い。デリートを押そうとしてprt scを押してしまう。insert、prt scは個人的には使わないので、なくしてほしいボタン。

ただし、こうしたキーの配列は慣れが解決してくれる問題なので、それほど気にする必要はないかも。特別妙な配列のキーも無いようなので、他のパソコンとの移行はしやすい方だと思います。

ファンクションキーは、初期設定では音量上げ下げとかの特殊機能に割り当てられている。これが便利かどうかは使う人次第で、でも半分以上の人にとっては普通のファンクションキーのほうがいいのではないでしょうか。そのへんは当然配慮がなされていて、この設定の変更の仕方はちゃんとマニュアルに書いてあります。わたしは普通のF2とかF10とかよく使うので、普通のファンクションキーの設定に変えました。

タッチパッド。

個人的にはちょっと驚きだったのが、タッチパッドの使いやすさ。それまで使っていたノートのタッチパネルとか、ワイヤレスキーボードにオマケのようについていたタッチパッドとかは、面積も狭くて反応もいまいち、マウスがないときに仕方なくカーソルを動かすためのものでしかなかった。

しかし、spectre x360のタッチパッドはそういうのに比べるとずいぶん使いやすい。カーソルの追従性はいい。面積も広くて、途中で「息継ぎ」をする回数が少なくてすむ。それに二本指でウィンドウをスクロールさせるとかのジェスチャーも便利。これのおかげでブラウザとかエクセルの画面スクロールも楽にできるので、繊細な作業が必要な場合を除いて、とくにマウス使う必要なさそうです。ノートパソコンの進化を改めて思い知りました。

でも、ネットを見るとけっこうこのパッドが使いづらいという意見は多いみたい。その対策として、マイクロソフトのsurfaceとかで使われているタッチパッド用ドライバをインストールすることができるようです。そうするとこの問題は解消されるとか。個人的には素の状態で十分使いやすいのですが、これ以上使いやすいというのはどんな感じなのか興味があります。あとで試してみます。

ひとつ問題なのは、タッチパッドが広いせいで右クリックが押しづらいこと。対策としては、右クリックを押す代わりに二本の指で同時にタップすればいい。これも右クリックと同じ動作なので、ボタンを物理的に押すよりもやりやすい。

あときになるのはタッチパッドに触れるときにカタっと音がすること。場所によって、とくに強く触れたわけでもないのに音がなります。パッドがボタンになっているせいで、遊びの部分がどうしてもでてきてしまうのでしょう。すごく気になるほどではないけれど、ないほうがよかったのは確かです。

ディスプレイ。

ディスプレイはフルHD。13.3インチにフルHDのwindowsをそのまま表示させると、全体的に文字が小さすぎてかなり見づらくなる。そのため、文字サイズなんかはデフォルトで150%に拡大表示されるようになっています。これはこれで見やすいのですが、せっかくの情報量が減ってしまうし、125%くらいでもいいかと思います。

画面は精細で、なかなかきれい。解像度は十分で、小さな字もきれいに表示されています。4Kはさらにきれいなんだろうけど、このサイズで4Kとの違いはよく目を凝らしてやっとわかる程度だと思う。デジカメの写真を等倍で写して作業するとか、絵を描くとか、そういうことをしなければフルHDで十分。

Netflixなんかをすこし見てみると、まあきれいに映っているほうじゃないでしょうか。とくに設定を変えなくても、おかしな色もなくちゃんと表示されています。明るい色調の映画も、暗めのシーンが多い映画も、アニメも、どれもきれいに映ります。

それより気になるのは、光沢液晶の映り込み。激しく映り込みます。上下のベゼル部分にも映り込みます。下ベゼルはまるで鏡のように、タイプする両手を常に映し出してくれます。証明の位置やなにかによるけれど、環境によっては映画とかでくらい色調の場面が続くときには映り込みのせいで集中できないかもしれません。このノートパソコン用の反射防止保護フィルムが売っているので、それを貼り付けようと思います。

反射防止保護フィルム。

そういうわけで反射防止保護フィルムを貼り付けた。

日本製 指紋が目立たない 反射防止液晶保護フィルム HP Spectre x360 13-ae000 用 OverLay Plus byミヤビックス

というやつ。公式みたい。スマホと違って画面がでかいし、うまくはれるか心配だったけど、思ったよりはうまくはれた。液晶の縁が少しだけ盛り上がっているんだけど、フィルムがそこに乗り上げると隙間ができてうまく吸着しない。サイズが結構シビアなのではみ出さないように貼る必要がある。

必要なのはメガネ拭きとセロハンテープ。

とりあえず、メガネ拭き的なものでホコリを綺麗に取り除いてから(ティッシュはかえってゴミが付くのでだめ)、まずは貼ってみる。フィルムの台紙を剥がしながら貼っていこう、などと思っても無理。結局微妙にフィルムの位置がずれて貼り直しになる。

ホコリが入らない限り、なんどか貼り直しても問題ない。とにかくホコリが入らないように注意する。気泡は簡単になくなるので、気にしない。とりあえず貼ってみて、位置がずれていなければそれでいい。気泡、ホコリはその後で処理する。

貼り終わってから、フィルムに入り込んでしまったホコリを取り除く。フィルムの隅にセロテープを貼って剥がし、フィルムにくっついたホコリとかゴミもセロテープで取る。このとき、二次災害が発生しないように注意。

気泡は平らなヘラみたいなもので押し出すことで、ほとんど消えると思う。あまり硬いものでこすってフィルムを傷つけないように注意。

とりあえず、苦手だった割にはうまく貼れました。隅っこに数箇所、うまくくっついていない場所があるけど、実際に表示される部分にはホコリも気泡も無いので成功とします。

プライバシーモード。

べつにいらなかったんだけど、最初からついてた。個人的には、あまり必要性を感じない機能です。これをオンにすると画面の見た目がパッと変わります。それまで暖色系の色温度だったのが、いきなり寒色系になる感じ。違和感がありますが、しばらく見ているとなれます。ただ階調は損なわれます。

オンにした状態で斜めから見ると、確かに画面が白くなってよく見えなくなります。見えづらさは角度によって変わりますが、新幹線や飛行機の隣の席の人からはほとんどなにも見えなくなると思います。

正面からでもちょっと角度がつくと画面が白んできます。これで映画とか見るのはどうかなーと思いましたが、見ると意外と慣れます。

夜間モード。

夜間モードというのがありました。これはwindows10なら標準でついているのかな。これをオンにすると、スマホのように輝度が下がるのではなく、かなり暖色系の色になります。電球色の照明に合わせている感じ。

スピーカー。

所詮ノートなので過度な期待はしていませんでしたが、この薄い筐体にしては悪くない。安いスピーカーと違ってノイズもないし、音の歪みもないみたい。音が軽いのは仕方ない。あと意外だったのは、ステレオ感がしっかり出ていること。ゲーム動画をみたりしてると左右、上下の音の移動がかなりわかります。

雑な表現ですがノイズとかがなくて音がクリアに聞こえます。映画を見ているときは、重低音なんかは出ていないんですが、全体の音のバランスがいいようです。爆発音や人物のセリフが重なっているときも、どちらも聞きづらいということはありません。

音楽を聞いてみると、ノイズもなく、ボーカルはスッキリときれいに響く。楽器も全部まざっちゃったりせず、ちゃんと鳴り分けます。音の軽さを補うためにある程度音量を上げても音割れなんかはないし、それなりに迫力が出てきます。ノートパソコンとしては十分なのではないでしょうか。

2in1モード、タブレットモードなど。

画面を360度折り畳めるというのがこの機種の特徴。果たして、実際に使ってみるとどうなんでしょうか。

感想としては、こればかりは使う人の使い方次第だと思いました。

画面ロックして、画面を縦置きにしてベッドに置き、寝転がって映画を見る。これは問題なくできました。ただ、けっこう軽いノートなので普通のノートスタイルで肘をついて見る、というのも全然あり。

タブレットモードは文章とか入力せず、youtube見たり、kindleでなにか読んだりするときには結構便利。そういうときタッチパネルはやっぱり便利だなと感じる。

ただし画面を回転させる際にどうしてもキーボードや画面に触れてしまう。これは仕方ないか。また縁が狭いので、本体を持つときに意図しない場所をタップしてしまうことはままある。ただ、重さ的に常に手で持って閲覧することはほとんどないと思う。

ノイズ

電源ケーブルに繋いでいるときは全力で働くようになっているみたい。その時はファンもフル回転、回転音もそれなりにします。例えばwindowsのアップデートをしてるときとか、なんかをインストールしているときとか。

バッテリーで動いているときは、どうも自動的に馬力を抑えているみたいです。HD動画を見ながらエクセルを弄ったりブラウザを開いたりしてもほぼ無音。時々、ファンがなってることがありますがそれもうるさいというには程遠い音。

ノイズの面では優秀だと思います。裏返せば、第8世代のCPUパワーをあえて抑えているのではという疑問がありますが、軽い使い方をする限りではそれで十分マルチタスクをこなせているようです。ネットフリックス、ブラウザ、amazon music、kindleを同時に開くとファンが回転します。それでも、うるさいって感じではありません。

バッテリー

購入直後の状態で、動画を二時間ほどみたり、ネットサーフィンをしたりちょっとアプリをインストールしたり、といった軽い使い方だと8時間は楽に持つ。ゲームをしたり重いアプリを開いたりすれば当然減りは早くなるけれど、バッテリーの持ちは十分かな。

総評。

前につかっていたものが数世代前ということもあって、性能的には満足。そして、気にしていた重さや扱いやすさに関しても、まったく問題なく使うことができました。

個人的には非常にいいノートだと思いました。

10万円を超えるノートならどれを選んでも性能的には遜色ないので、どのノートを選んでも不満ということはあまりないのではないか、と思います。その中でspectre x360を選ぶ理由としては、やっぱり2in1にしてはスリムで特徴的なデザインですかね。実際に使ってみると筐体の作りも満足の行くものだったので、大満足です。

次々に新製品が出てくるのでほしいと思ったときが買い時だと思いますが、ntt-x store の割引き期間中に買えたというのも大きかった。これは一旦終了してもまたセールをやってるので、実質的に最安値は12.5万円で買えるということなんでしょう。MS Officeついてこの価格なら悪くないと思う。

なおしばらく使ってみてわかったのは、わたしのような軽い使い方だとこのベーシックモデルでもオーバースペック気味だってこと。たぶんもっと安いノートでも性能的には十分満足できていたと思います。