トランプ大統領の可能性

もうすぐアメリカ大統領選挙。終盤になっての世論調査でヒラリーとトランプの支持率が拮抗してきて、わずか1ポイント程度の差になってきた。現時点で予想される獲得選挙人数ではヒラリーが上回っていて、トランプが勝つにはかなりの州でヒラリーを超える票を得なければならない。

トランプが勝つ可能性はあるのか。おおかたの予想ではヒラリー優位とされているが、映画監督のマイケル・ムーアは残念ながらトランプが勝つと予想している。ムーアは投票者の心理面から結果を予想していて面白い。ちょっと紹介します。

This wretched, ignorant, dangerous part-time clown and full time sociopath is going to be our next president.

ムーアは5つの点から、トランプの勝利を予想している。いか、かいつまんで紹介します。

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1.ミシガン、オハイオ、ペンシルバニア、ウィスコンシンへの注力。

トランプの発言は経済的に低迷している工業地帯のブルーカラーにとって耳に心地よい。疲弊した中流階級(の残骸)はドナルド・レーガンの嘘や金持ちべったりの共和党に怒っている。イギリスのEU離脱と同じ現象がアメリカでも起きる。トランプが好きとか、その発言に納得するからを支持するのではなく、現状を破壊するためにトランプに投票する。ミシガン、オハイオ、ペンシルバニア、ウィスコンシンの選挙人数はあわせて64人。アイダホからジョージアまでの共和党州にくわえてこの4州がとれれば、トランプは勝つ。おそらくそうなるだろう。

2.怒れる白人の反撃。

女性、黒人の台頭に危機感を感じる白人男性はヒラリーに投票しない。黒人に8年こき使われて、次の8年は女が威張り散らすのか?じゃその次はゲイで、次は性転換者か!しまいには動物も人権を主張してハムスターが大統領になるだろうよ。

3.ヒラリー自身の問題。

ヒラリーはものすごく不人気。投票者の7割が彼女を不誠実で、信用できないと思っている。ヒラリー世代の女性は女性の地位向上のために尽力してきて、そのおかげでいまの女性の自由があるが、悲しいことにこの世代の女性がいちばんヒラリーを嫌っている。つきつめると選挙って、人々を家から引きずり出して投票所に向かわせることだ。投票日、オバマやバーニーの時と違い、ヒラリーのために喜び勇んで投票にむかう人はいないだろう。

4.バーニー・サンダース支持者の消極性。

バーニー支持者はヒラリーを支持するにしても、消極的で、熱意を持って投票にいったり、周りに支持を呼びかけたりしない。その多くは若者で、ヒラリーはかれらの支持を取り付ける努力をしていない。多くのバーニー支持者は投票当日、トランプに投票するのでもなく、ただ家にいるだろう。

5.ジェシー・ベンチュラ効果。

90年代、ミネソタ州知事に選ばれたのはプロレスラーのジェシー・ベンチュラ。ジェシーが政治家に向いてるとかそういうことではなく、ミネソタ州民の腐った政治に対するプラクティカルジョーク。トランプでも同じ事が起きる。投票所では監視も強制も、時間制限もなにもない。なにをするのも自由。そうなると、人はトランプに賛成するからではなく、ただそうできるからという理由で、物事をひっくり返したい、いたずらをしてどうなるか見てみたいという気持ちでトランプに投票する。

以上です。ヨーロッパでの極右政党の台頭、イギリスのEU離脱を見てると、世界の流れ的にはトランプ大統領もあり得ると思う。ほんと、どうなるんでしょうかね。