「プリズン・ブレイク」 シーズン3の感想。

前シーズン、主要キャストがパナマの刑務所にぶちこまれるというとんでもない終わり方をしたプリズン・ブレイク。一体どうなるのか興味津々でシーズン3を見てみました。

当然のことながら、パナマの刑務所を脱獄するのが目的になるわけですが。このあたりからシーズン1の狙いからずれて、いろいろめちゃくちゃになってきてる気がします。

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なんかおかしいが、面白い。

天才的な頭脳を持つ主人公が、その頭脳を生かして周到に脱獄計画を立てて脱獄を試みる、というのがシーズン1。実際の刑務所ではいろんな邪魔が入ったりして完璧なはずの計画にも狂いが生じる。そこをなんとか主人公が機転を効かせて切り抜けようとする、そこが面白さの要だった。

で、シーズン3では準備とかないわけです。主人公が全身に施した入れ墨も意味なくなっちゃうし、脱獄計画も、計画っていうほど大したもんじゃない、かなり危うい綱渡り。

じゃあつまらないのかというとそんなことはなく、十分面白いドラマでした。今までの流れでもうファンになってるから、軽くツッコミを入れながら楽しめました。

結局、計画の精度ではなくて、計画を邪魔するいろんな横やりや囚人たちの人間関係が面白いドラマなんだなあとよくわかりました。

舞台もこれまでとはぜんぜん違う南米の刑務所で、失礼ながら大変不潔で暑苦しい環境で、行政の手も届かない囚人たちの自治区になっている状況で、なかなか魅力的。

兄貴

今回は野獣お兄ちゃんが外で、マイケルが囚人。立場が逆。マイケルと面会した際に、俺のかわりに兄貴、頼むみたいなことをいわれて本気でうろたえてる感じだったのがウケた。

よくわからん感じで登場する組織とやりあって、結構活躍します。

サラ

一応登場するものの、顔は見せない。扱いもなんかおかしくておそらく役者都合の降板だろうと思ったら、そのとおりでした。シーズン途中で死んだことになるんだけど、どう考えてもこの消え方は納得されないし、きっとまたどっかで出てくるんだろうな…とか思ったら、そのとおりでした。

ていうかお兄ちゃん、もうちょっとよく死体を確認したほうがいいんじゃないのか?

組織

組織も相変わらずよくわからん。マイケルに刑務所にいるウィスラーという男を脱獄させろと強要するんだけど、そのためにサラを人質にしてるのにあっさり殺してしまう。そんなことしたらマイケル言うこと聞かなくなっちゃうと思うんだけど。

まあ、組織がらみのウィスラーとか鳥の本とかが話をひっぱるちょうどいいギミックになってはいる。登場人物たちの絡ませ方といい、そのへんの使い方は上手いと思う。

マホーン

マホーンは巻き添えを食って収監された感じ、この刑務所にいるときが最悪の時だったのではないでしょうか。容疑者殺害の罪、薬の禁断症状でぼろぼろ。しかしマイケルとは別の思惑で動く彼はやっぱり優秀で、なんだかんだで刑務所内で独立した地位を確立しているようです。その後、司法取引に応じることで移送されることになるのですが…この辺のうまく行かないズレがなかなか面白い部分でした。

その他の人々

Tバッグ、ベリック、刑務所のボスのルチェロ、刑務所外で主人公を手助けするスクレ。そして組織のグレッチェン。みんなそれぞれ見せ場があって面白いです。Tバッグは今回あんまり活躍しないかな。ルチェロに取り入ってずるいポジション。

まとめ

脱獄前後の慌ただしさ、脱獄後の展開なんかも含めて面白いんだけど、もっと続くのかと思ったら13 話で完結。お話としてはちゃんと終わってるんだけど、それまでのシーズンが24話とかあったので、あれ?って拍子抜けした感じ。脚本家組合のストライキの影響らしいですね。

相変わらず、毎回なにか起きる展開で飽きずに見られます。面会する時ほかのやつに気づくだろうとか、いろいろ変なんですが、そういうのを通り越して面白い。

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