貴志祐介

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小説、本

「兎は薄氷に駆ける」の感想。貴志祐介の久しぶりの長編。

久しぶりに貴志祐介の長編を読んだ。ジャンルとしてはミステリー。 ホラー?いいえ、ミステリーです。 最初にひっかかるのが、本書を「現代のリアルホラー」とうたった帯の惹句。どう考えても犯罪ものだし、ホラー的な要素はない。最後の最後でややホラー感を感じることはあるかもしれないが、それをもって本書をホラーと...
小説、本

貴志祐介「ミステリークロック」の感想。

貴志祐介のミステリークロック。「「鍵のかかった部屋」待望の続編」と帯にある。そんなに待ち望まれていたのか。「防犯探偵・榎本シリーズ」ともある。いつのまにかそんなシリーズになっていたのか。まあ、ドラマ化されてるくらいだし、人気あるのかな。個人的には「新世界より」の前日譚を早くまとめるか、「悪の教典」の...
映画

「ISOLA 多重人格少女」の感想。阪神大震災の記念映画。

貴志祐介の「十三番目の人格 ISOLA」の映画化。黒澤優主演。 原作も貴志祐介のなかではそれほどいいできとは言えない。ただ、角川の日本ホラー小説大賞の佳作で実質的なデビュー作なので、そう考えればデビュー作から読みやすさと全体の構成への配慮はされていて、最初から優秀な作家だったとも読める。そして貴志祐...
映画

貴志祐介原作、森田芳光監督の「黒い家」。意欲的な失敗作。

日本ホラー小説大賞を受賞した貴志祐介のサイコホラー小説「黒い家」を、森田芳光が監督したホラー映画。 貴志祐介はこのデビュー作でいきなりホラー小説大賞を受賞しました。後に出版された「ISOLA」は、「黒い家」の前年にホラー小説大賞で佳作に入選していたものを加筆訂正して出版したようです。そして、これも映...
映画

貴志祐介原作、三池崇史監督「悪の教典」の感想。良くできてはいるが、原作の一つのキモである蓮実の人物造型は薄くなった。

高校の先生が担任のクラス生徒を皆殺し?という貴志祐介の問題作、「悪の教典」。 原作の映画化という観点からから言うと、画竜点睛を欠く出来映えと言わざるを得ない。単純にスプラッターホラーとしてみるなら、良くできている。 ストーリー進行はよく考えられて作られていて、長いけれど飽きさせない。担任の先生がサイ...
小説、本

貴志祐介「ダークゾーン」の感想。ひたすらエンターテイメント。将棋小説の傑作だと思う。

貴志祐介の小説はどういうわけかほとんど読んでいる気がする。寡作だけど、一作ごとにリーダビリティが向上している気がする。もともとエンターテイメント性の強い作家だけどほんとに読みやすく、「新世界より」「悪の教典」なんかはそこそこ分量あるのに一気読みしてしまえそう。 「ダークゾーン」。貴志祐介のなかでもこ...
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