ホラー

スポンサーリンク
映画

映画「デンデラ」の感想。人食い熊vs捨てられた老婆たち。

デンデラ。楢山節考の続編といっても言いような話で、姥捨て山に捨てられた老婆たちが実は生き延びて集落を形成していた、という話。老婆たちは自分たちを捨てた村に復讐するべく鍛錬を積み、老婆たちが50人になったところで村への進軍を開始するが、予期せぬ困難が迫りくる…。 この映画は二層のみかたができて、ひとつ...
映画

映画「来る」の感想。よくできてると思います。

「ぼぎわんが来る」の映画化。これは、結構いい出来だったのではないでしょうか。 冒頭からこの監督らしいイントロ映像。日本的な風土の映像にバックに日本のホラー映画らしからぬ英語ロックが流れ、けっこうテンション上がります。 原作の5割増。 大まかな流れは原作準拠。大まかに第1章、第2章、第3章に分けられる...
小説、本

「見晴らしのいい密室」の感想。面白いSF短編集。

小林泰三の短編集です。これも、タイトルをみるとミステリ小説のように見えますが、内容はほぼSF短編集です。「海を見る人」がハードSFだったのに対し、こちらはもうちょっと緩いのでとっつきやすいかもしれない。あとSF以外のものも入ってます。 で、感想としてはやはり面白い。ネタや発想の使い回しはありますが、...
映画

「28日後…」の感想。傑作亜流ゾンビ映画。走るゾンビの元祖?

走るゾンビの元祖とも言える「28日後…」。厳密にはゾンビじゃないけど、ゾンビものの一種で、それらのなかでも非常に出来のいい映画だと思います。ゾンビものというフォーマットを参考にしつつ、ダニー・ボイルらしさを失わず、またいくつもの点で単なるゾンビものから脱していて、正統派のゾンビではない亜流ではあるも...
小説、本

「ぼぎわんが、来る」の感想。

日本ホラー小説大賞を審査員の満場一致の賞賛を受け受賞したという。どれほど面白いのか、試しに読んでみました。 まあまあといったところでしょうか。 第一章で感じる違和感はちゃんと解消されます 著者は新人ということで、まず気になったのは第一章です。これ、読んでて主人公に反感を持ってしまうのですが、果たして...
小説、本

「記憶破断者」の感想。メメントより面白いと思いました。

小林泰三の「記憶破断者」を読みました。前向性健忘症の患者を主人公にしたお話。記憶は著者の大きな関心ごとのようで、似たテーマの話はいろいろとあるようです。この本は前向性健忘症を扱っていますが、その症例や記憶自体をテーマにしているのではなく、それを利用したサスペンス・ホラー小説になっています。 追記:幻...
小説、本

「惨劇アルバム」の感想。なかなかいい雰囲気のホラー短編集。

小林泰三の連作短編集。 表紙が御茶漬海苔というけっこうグロいホラー漫画家の絵で、タイトルも「惨劇アルバム」なのでさぞ陰惨な物語が展開されるのかと思ってしまうが、そうではない。 どっちかというと狐につままれたような、どこまでが本当でどこまでが幻なのかわからないような幻惑的な内容のお話で、グロ成分は控え...
小説、本

小林泰三「玩具修理者」の感想。

その昔、角川の第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した短編。(ちなみにこのときの長編はパラサイト・イヴ) これと中編「酔歩する男」の二編で「玩具修理者」として出版されていて、どちらも小林泰三の名を知らしめた名作です。いまさらながら感想を書きたいと思います。 玩具修理者の感想。 まず「玩具修理者」。こ...
映画

「セル」感想。パッとしないキングの原作を映画化したらつまらなかった。ジョン・キューザック主演の駄作。

スティーブン・キング原作を映画化した「セル」は、いってみればゾンビ映画の亜種である。 唐突に発生し、よくわからないうちに進んでいくお話。 で、とくに亜種の場合、観客への気配りとしてこれはゾンビものですよ、っていう説明が必要な気がする。 いまでも、一応物語の冒頭ではゾンビの発生理由とか、現在の状況にい...
ドラマ

「死霊伝説」の感想。キング原作、トビー・フーパー監督。

スティーブン・キングの初期の名作、「呪われた町」を「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパー監督で映像化。 キング初期の傑作の映像化。 「呪われた町」は、大きな悪に少数の善なるものが立ち向かうという類型的な物語の、ひとつの元祖といえるかもしれないお話で、広い目で見れば王道的な勧善懲悪ものにのっとったうえで...
スポンサーリンク