「砂上の法廷」の感想。

キアヌ・リーヴスが弁護士役で主人公の映画。といっても「ディアボロス/悪魔の扉」とは関係ありません。

法廷もので、キアヌ・リーヴスが父親殺しの容疑をかけられた青年の弁護を受け持つ。殺された父親も弁護士で、キアヌの先輩に当たる人で、なかなかの権力者。青年は自分が殺したと認めてるし、自分を弁護してくれるキアヌに対して非協力的で、キアヌを困惑させる。一緒に弁護に当たるのは抜群の直感力を持ちながらも、過去に問題を起こしたことのある女性。唯一の味方は少年の母親なんだけど、ただ少年を溺愛するだけでいまいち頼りにならなそう。困難な状況の中で裁判が始まる、という感じ。

映画はいきなり裁判シーンから始まる。そして、数回に渡る公判ドラマをみせて判決への興味を高めつつ、事件の真相はどういうものだったのかを明らかにしていく。

感想を一言でいうと、手堅い映画。派手派手しい場面や派手な劇伴などがなく、落ち着いた演出で丁寧にみせてくれる。逆に言うと、地味でもある。でも、証人の嘘を見抜いて検察側の主張を崩していくあたりは面白く引き込まれるし、裁判の行方は気になる。とくになんで少年が味方のはずのキアヌにも無言を貫くのか、とか気になるし、その理由がわかるあたりの展開にも驚く。けっこう面白いと思います。

そして、主人公も含めた人々の隠された関係が明かされていく。ラストも一捻りあって、まあどんでん返しというか。ただ、そんなに「衝撃の11分!」とか煽るほどのことでもないだろう、という気がします。

落ちまで含めると、言ってしまえばよくある物語のような気もしますが、これが90分ちょいにまとまっているのは無駄がなくて素晴らしいと思います。

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キャスト

キャストもなかなか興味深かった。

まずキアヌ・リーヴスの弁護士役。著名な弁護士じゃないんだけど実力はある地方の一弁護士、という役どころをしっかり地味に演じていたと思います。ベンチに座ってサンドイッチ食べている時にたべかすがついているところが印象的でした。

主人公を補佐する女性。これもなかなか印象的でした。途中で弁護を降りるといって帰ってしまったり、なかなかハラハラさせます。

青年役のガブリエル・バッソ。この映画ではかれが一番印象的でした。

父親役のジム・ベルーシにも感心した。ブライアン・コックスがやるようなわがままで自分中心のおっさんを演じていて、ブライアン・コックスよりもシリアスな感じがするのはなんでだろう。

お母さん役のレニー・ゼルウィガー。昔の姿しか知らなかったので、最初だれだかわからなかった。

まとめ

というわけで、90分くらいなので気合を入れずにサクッと見るのに最適な娯楽映画でした。宣伝とかみると社会派とか重苦しいドラマみたいな雰囲気がただよってますが、普通の法廷もの娯楽サスペンス映画です。気合い入れて法廷ものを見たい人には、ドラマですが「アメリカン・クライム・ストーリー」をおすすめします。