スティーブン・キング原作の映画「It」がこないだアメリカで公開されました。予告編が発表初日で2億回閲覧されたというのがあれなのですが、公開半年前に試写を見たスティーブン・キングも、期待以上、という評価だったようで。まあ、それが当てになるかは分かりませんが、予告編を見る限りけっこういけそうな感じだったので、期待してました。
そして公開日を迎え、結果はどうだったかというと・・・評価も良く、興行成績も今のところすごくよいようで、安心しました。とりあえず「ダークタワー」を外してもこれで挽回できる。
ちなみにIt(イット)というのはスティーブン・キングの書いた中で最強の小説で、内容は「スタンド・バイ・ミー」の完全版です。知らない人のために。
日本語版の予告編もなかなかいい出来だったし、最近、劇場でホラー系の予告をみるのが稀だった気もするので、日本でもスマッシュヒットが狙えるかもしれません。とりあえず次作の制作はほぼ間違いないようです。
そして映画「イット」の続編でベヴァリー役をやるのはジェシカ・チャステインだというもっぱらの噂。というかほぼ決定、という雰囲気。
まあ、日本では11月公開ということなので、続編の話はまだ早い。首を長くして待つしかありません。
- 映画版イットにまつわる小ネタです。
- 「It」では、イットと呼ばれる化け物は27年周期で登場し、デリーの町を襲う。
- ペニーワイズが両目でそれぞれ別のほうを見るのは、CGではなく演技。
- ペニー・ワイズ役のビル・スカルスガルドは共演シーンがあるまでは他の役者と一切接触せず、寂しかったそう。
- 原作で出てくる狼男、フランケンシュタインの怪物、ミイラ男などは全部カット。
- 最初にItの監督を熱望していたダファー兄弟はまだ経験不足ということで採用されなかったようですが、その後2016年に監督した「ストレンジャー・シングス」でキングも含めた80年代カルチャーにオマージュを捧げている。
- 主人公である負け犬クラブ、今回は子供時代の映画化。子供時代の俳優たちに、大人編を誰に演じて欲しいかそれぞれ尋ねた結果:
- その他。
映画版イットにまつわる小ネタです。
とりあえずiMDbのトリビアの項をみていると、なかなか面白いことが書いてあります。以下にそのトリビアの一部をかいつまんで紹介し、それ以外のこともちょびっと紹介します。
「It」では、イットと呼ばれる化け物は27年周期で登場し、デリーの町を襲う。
テレビドラマ版のイットが放映されたのは1990年で、今回の映画版の公開は2017年、ちょうど27年後。さらに、映画版でピエロ役を演じているビル・スカルスガルドは公開時ちょうど27歳。そして、ドラマ版で主人公ビルを演じたジョナサン・ブランディスは27歳で自殺している・・・
ペニーワイズが両目でそれぞれ別のほうを見るのは、CGではなく演技。
さらに、ペニーワイズはまばたきしない。
ペニー・ワイズ役のビル・スカルスガルドは共演シーンがあるまでは他の役者と一切接触せず、寂しかったそう。
とくにこの映画では、スタッフたちがとりわけ仲良いらしいのを知り、そういううち解けた雰囲気が好きだったこともあってたいそう辛かったそうな。
ビル・スカルスガルドのペニーワイズはほんとに恐かったようで、大勢の子供たちを怖がらせるシーンでは子供たちがマジで怖がったので撮影後にビルがわびをいれたそう。
原作で出てくる狼男、フランケンシュタインの怪物、ミイラ男などは全部カット。
その分ペニーワイズの出番がふえるのかな。もちろん、少年が麻薬をやってイットの正体を知るシーンも、少年少女が下水道で行う「チュードの儀式」もカットされていて、登場しません。
最初にItの監督を熱望していたダファー兄弟はまだ経験不足ということで採用されなかったようですが、その後2016年に監督した「ストレンジャー・シングス」でキングも含めた80年代カルチャーにオマージュを捧げている。
「ストレンジャー・シングス」に今回の「イット」のリッチー役の役者も出ているそうです。あとで見てみよう。
主人公である負け犬クラブ、今回は子供時代の映画化。子供時代の俳優たちに、大人編を誰に演じて欲しいかそれぞれ尋ねた結果:
- フィン・ウルフハード(リッチー役)→ ビル・ヘイダー
- ソフィア・リリス(ベヴァリー役) → ジェシカ・チャステイン
- チョーズン・ジェイコブス(マイク役) → チャドウィック・ベースマン
- ジャック・ディラン・グレイザー(エディー役) → ジェイク・ギレンホール
- ワイアット・オレフ(スタン役) → ジョセフ・ゴードン・レヴィット
- ジェレミー・レイ・テイラー(ベン役) → クリス・プラット
- ジェイデン・リーバハー(ビル役) → クリスチャン・ベール
これ、けっこうツボをおさえた配役になってますね…。でもクリスチャン・ベールはないかな。
その他。
この中で、ジェシカ・チャステインは監督の前作でも主演していて、さらにソフィア・リリスは監督にジェシカにそっくり!と思われたようで、次作大人編のベヴ役としては最右翼です。
ビル・スカルスガルドは、ピエロ役があまりに精神衛生上よろしくなかったので、次作には出演しないのでは、と噂されていましたが、続編への関与は決定しすでに監督と打ち合わせに入っている模様です。
ビル・スカルスガルドはドラマ版イットでペニーワイズを演じたティム・カリーの大ファンで、そのペニーワイズ役も非常に評価しており、それゆえ自身の演技ではティム・カリーの物まねになることを避けたそうです。
ドラマ版から27年後ということで、ドラマ版の子役が映画版の大人編を演じればぴったり、というのはだれもが考えることですが、マイク役とヘンリー役の人はもしオファーがあれば受けてただろう、ということです。残念ながらビル役のジョナサン・ブランディスは死んでしまいました。27歳で・・・
ドラマ版の役者の何人かは、今回の映画版で同じ役を演じる役者に会って話しているということです。
制作の初期段階だと、ベヴ役はクロエ・グレース・モリッツが想定されていたようです。が、制作の遅れから撮影開始時点では19歳。かわりにソフィア・リリスが選ばれました。クロエは同じキング原作の「キャリー」のリメイクで主演してます。って、いうまでもないか。
ペニーワイズを演じると噂された役者:ジョニー・デップ、ティルダ・スウィントン、リチャード・アーミテイジ、トム・ヒドルストン、ジャッキー・アール・ヘイリー、ジム・キャリー、カーク・アセヴェド、ウィレム・デフォー、ポール・ジアマッティ、ヒューゴ・ウィーヴィング、ダグ・ジョーンズ、チャニング・テイタム。
初代ペニーワイズ役のティム・カリーも打診を受けたそうですが、断ったそうです。
ベルチ・ヒギンス(げっぷのヒギンス)が着てるTシャツはアンスラックスをフィーチャーしたもので、背中に書かれた歌詞はアンスラックスがキングの「ザ・スタンド」について書いた曲の歌詞だそうです。
映画版のオープニングは1988年の10月。映画「ドニー・ダーコ」も同じく1988年10月に始まって、劇中でドニーの母親が「イット」を読んでる場面があります。
ベヴの髪型と見た目は(1980年代の青春映画スター)モリー・リングウォルドの真似で、そのことでリッチーにからかわれる。モリー・リングウォルドといえば、ドラマ版「スタンド」のヒロインですね。
それから、負け犬クラブの面々といじめっ子たちは、スクリーンの外ではみんな仲良しだったそうです。