小説、本

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映画「シャイニング」とそれに対するキングの評価について思ったこと。

スティーブン・キング絶賛。この賛辞があてにならないことは誰もがわかっているが、それでもキングというネームバリューのもたらす効果を求めてかいまだに「キング絶賛」の文字を見かけないことはない。 スティーブン・キングのツイッターとか見ると活字中毒に加えて映画やドラマも見まくっていて、いろんなものをほめてい...
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「蘭に魅せられた男―驚くべき蘭コレクターの世界」の感想。 変人プラントハンターの姿を通じて人生の意味を浮き彫りにする好著。

西畠清順がクリスマスツリーの件で批難を浴びているのを聞いて、この本を思い出した。 西畠清順の件については、どこが悪いのかさっぱりわからない。 氷見の木を神戸に持ってきて、神戸の復興を祈念して世界一のクリスマスツリーとして飾るという行為。それが偽善だとか自然破壊だといってけっこうな批判を受けているらし...
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「世界を騙しつづける科学者たち」の感想。

真っ黒で、一見すると陰謀論者の手になる怪しい本に見えるけど、中身はまっとうな本。 一部の科学者がいかに真実を歪め、虚偽の情報を流し、国民を混乱させているかを告発したもので、その目的、手段が克明に描かれている。 上巻の帯には 米国の中枢から偽情報をバラまく「御用学者」の実態! という宣伝文句が踊ってい...
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小林泰三「セピア色の凄惨」の感想。血みどろグロコメディ。ブラックユーモアの傑作。

すみません。小林泰三の文庫書き下ろし小説の紹介です。 小林泰三の「セピア色の凄惨」。4つの短編からなる連作集。 タイトルに惹かれて買った。セピア色の凄惨って、なかなかいいタイトルだと思う。懐かしいような、切ないような郷愁を誘う物語の果てに、残酷な真実が明かされる… そんな物語が書かれているのでは、と...
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夢の中、不思議の国のアリスの世界で起きた殺人事件が現実世界とリンクする。ミステリ小説の傑作「アリス殺し」の感想。ネタバレなしです。

大学生の栗栖川亜里(くりすがわあり)は奇妙な夢を見た。 夢の中で、アリスは白兎と出会い、とかげのビルと出会い、頭のおかしい帽子屋、三月兎と出会う。とかげのビルはなぜかアリスに、合言葉を決めようと言い出す。合言葉は、ビルの「スナークは」という呼び掛けに、アリスが「ブージャムだった」と答える、というもの...
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ハヤカワ文庫ノンフィクション「E=mc2 世界一有名な方程式の「伝記」」の感想。分りやすく、面白い。

ハヤカワ文庫ノンフィクションの一冊、「E=mc2 世界一有名な方程式の「伝記」」の感想。 科学系ノンフィクションはたくさんあるけれど、この本はその中でも抜群に面白く、分りやすい。 E=mc2の成り立ちの歴史を人間ドラマを交えて描く。 方程式の「伝記」という副題が示すように、E=mc2という有名な式を...
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スティーブン・キング「It(イット)」、小説版の感想。

映画公開間近なのでややこしいですが、原作の「It(イット)」の感想。 この小説は相当好き。脈絡なく感想を記してみたいと思います。 追記:すみません。チュードの儀式に関する重大な勘違いがあったので訂正文を追記しました。 そして映画版を見ました!満足の出来。映画の感想はこちら。 「It(イット)」はキン...
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「蠅の王」が再映画化らしい。今度の蝿の王は少年じゃなくて少女たちが無人島に?→原作に忠実な映画化になるようです。

ウィリアム・ゴールディングの「蠅の王」(蝿の王)がこんど3度目の映画化だそうです。そして、男の子たちが無人島に流される、というお話なのですが、今回は登場人物を全員女の子という設定で映画化されるそう。どうなることやら。 →結局、原作通り少年たちが無人島に漂着するという設定に変わりました。監督は新作サス...
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グレッグ・イーガン「ゼンデギ」の感想。

「ゼンデギ」はグレッグ・イーガンのSF小説。 イーガンと言えばハードSF。しかも、超ハードなやつ、というのが大勢の意見。 たしかに、ハードSFだと思う。しかし、ハードSFという呼び方は、ある種の人を強く惹きつける一方、敬遠してしまう人も沢山産み出す、もったいない面ももっている。 本格推理とか新本格も...
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小林泰三「わざわざゾンビを殺す人間なんていない。」の感想。

2017/09/23追記: わたしは大変な思い違いをしていました。先に書いたこの小説の感想で、ちょっと否定的な雰囲気の出る感想になってしまっていました。ファン以外なら文庫化までまってもいい、と。 撤回します。 小林泰三の「わざわざゾンビを殺す人間なんていない。」を今すぐに買って読むべきです。わたしも...
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